「強い女性像」とはなんなのか。公開中の米映画「ワンダーウーマン」が、米国などでの記録的ヒットの裏で論議を呼んでいる。女性スーパーヒーローの描き方をめぐり、米国では、主人公の露出度の高い姿を大物監督が批判。日本では、アイドルグループ「乃木坂46」が歌うイメージ曲に違和感を訴える声が相次いだ。 東京・新宿歌舞伎町で8月に開かれた「ワンダーウーマン」の試写会イベント。パティ・ジェンキンス監督(46)も登壇、台風のさなか、アメリカン・コミックス(アメコミ)から抜け出たようなコスプレ姿であふれた。20代の女性ファンは「問答無用に強くて、かっこいい」と話した。 「ワンダーウーマン」は「強い女性像」を追求したアメコミ初の「女性スーパーヒーロー」。映画は女性参政権運動のうねりが起きた第1次世界大戦下を舞台に、女性の登場に難色を示されながらも主人公が軍法会議に乗り込み、自ら暗号を読み解き、戦地に赴く。 6月