欧米では極めて一般的になっているIMC(統合型)マーケティングが、日本で今までなかなか普及してこなかった理由の1つに、日本企業における独特なマーケティング組織の在り方が挙げられます。 そもそもクロスメディアとは 最近では“クロスメディア”という言葉が、流行りのキーワードとしてよく登場して、メディアで多くの事例が紹介されていたりもしますが、これらの多くは"従来のマス広告とネット広告、モバイル広告をうまく組み合わせましょう"というレベルのプランで、店頭施策や戦略PR、キャンペーンサイトに野外メディアまでも含んだ本格的な統合型プランの事例を目にすることは、稀です。 これまで長らく日本の多くの企業では、マーケティングと言えば"マス広告"のことを意味していました。 大量のテレビCMを投下することこそが、消費者に語りかける最も有効な手法であり、最高の品質の製品を開発し、店頭を中心としたセールスプロモー