カールシュミットといえばナチスドイツの学者であるだけでなく超保守的な政治思想を説き民主主義や自由主義と対立する人物であるが シュミットの著書「政治的なものの概念」のなかに友敵理論なるものが書かれています。 政治的なものの概念 作者: C.シュミット,田中浩,原田武雄 出版社/メーカー: 未来社 発売日: 1970 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 79回 この商品を含むブログ (46件) を見る 簡潔に言えば政治は友と敵を区別し闘争するなかで権力が生じてくるといったもの。これは現在のリベラルの概念からは明確に対立するものですがおそらくシュミットはリベラルの言うような敵のいない世界は政治とは呼ばないと考えていたのでしょう。日本でリベラル勢力が権力を持てない構造も友敵理論で説明することが可能です。 友敵理論では敵を設定しなければ権力は生じえないと捉えますがリベラルはその概念の定義上