この夏、Netflixで配信された韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が世界的なヒットを果たした。自閉症の弁護士が奮闘する姿を描いた心温まるストーリーで人気を博したが、ドラマを観た韓国の自閉症の人たちの思いは複雑なようだ……。 自閉症の人はキンパしか食べない? 韓国・仁荷大学校で客員教授を務めるユン・ウンホ(35)は、ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を初めて観たとき、すぐにテレビを消してしまったという。Netflixでも配信され、世界的人気を博した韓国ドラマだが、主人公である若い自閉症の弁護士の描写は、自身も自閉症者であるユンを嫌な気分にさせた。 なぜなら、そのキャラクターはちゃんとした一人の人間というよりも、自閉症の特徴とされる要素をあれこれ詰め込んだだけに思えたからだ。たとえば、ウ・ヨンウは「材料が一目瞭然で安心だから」という理由で、食事はいつも決まってキンパ(韓国風海苔巻き)を食