�Aファンタジーの話型 �A)行きて帰りし物語 この型のストーリーは最も数が多いですね。 ここで云う「行きて帰りし」とは、現実世界で挫けたり希望を無くした子どもたちが、 異世界(または異体験)を経験することによって、現実世界に立ち向かう勇気を抱いて帰って来るという意味です。 ここで、ファンタジーに寄せられる批判のひとつに、「ファンタジーは逃避の文学である」というものがあります。 確かに、現実世界に行き詰まったときの現実世界からの逃げ場としては、 全くの異空間のファンタジーは格好の舞台装置となり得ます。 しかし、「ファンタジーが逃避」という批判はそもそも、「逃避の否定」を前提とした意見であるし、 現実のつらさに耐えられなくなった時に、時に逃避は解決手段の一つともいえるのではないでしょうか。 もちろん、異世界・異空間へ行きっぱなし、逃避しっぱなしということは、やはりいけません