「日本はだいぶマシ」と、イギリスの深刻なエネルギー価格高騰について語るジャスティン・マッカリー記者 少し落ち着き始めたかに見える「急激な円安」。だが、為替レートは1ドル≒140円前後と、この1年足らずの間に3割近くも下落。この急激な円安がエネルギーと食料の多くを輸入に頼る日本経済を直撃し、そこにウクライナ戦争の影響も重なって、庶民の暮らしに深刻な影響を与え始めている。 2022年に入り、アメリカやEUなど欧米諸国の中央銀行がインフレ対策で「利上げ」に転じる中、日銀は「異次元緩和」を継続。欧米との金利差がさらなる円安を招き物価高を生む日本の現状を、日本で活動する外国人記者はどう見ているのか? イギリス紙「ガーディアン」の記者、ジャスティン・マッカリー氏に聞いた。 *** ──この一年で急激に進んだ円安を、日本で暮らすマッカリーさんはどう見ていますか? お給料は「英ポンド建て」だから、個人的に