証券取引等監視委員会は14日、グループ内の銀行・証券間のファイアウオール(FW)規制違反で、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の傘下銀行と証券2社の行政処分を金融庁に勧告した。同様の違反は2年前に三井住友フィナンシャルグループで判明しており、銀証連携の取り組みの動きに影響が及びかねないとの指摘も出ている。 FW規制は銀行などによる優越的地位を利用した商品・サービスの押し付けなど顧客の不利益を防ぐため、顧客の同意のないまま銀証間での情報共有を禁じている。一方、銀証連携を進めるため、同意方法を個別に了承を得る形から、銀行側がグループ内での顧客情報の共有を告知し、望まない上場企業が停止を申告する形に緩和されてきた。 監視委は勧告で、三菱UFJ銀行について、グループ連携に関連して経営陣が不適切行為の発生を防ぐための内部管理態勢を構築していないなどガバナンス(企業統治)が十分に発揮されて
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