そんな問いを、再生可能エネルギーの発電方法に関する門家である荒井純一教授、スマートグリッド推進派として著名な、グーグル日本法人の元名誉会長である村上憲郎氏の二人に投げかけた。荒井氏は、次のように答える。 「再生可能エネルギーによる発電とスマートメーター※2の設置によって、スマートグリッドが具体化していくでしょう。電力の”地産地消”が始まるわけです。まずはインターネットにつながる次世代電力計スマートメーターの設置があり、並行して太陽光発電、風力発電など再生可能エネルギーの発電機が導入されます。スマートメーターを通じて、電力の売買やIT企業などの情報サービスが行われるため、それらの流れをシステム化するITエンジニアが必要になります」 とはいえ、再生可能エネルギーを取り巻く日本の現状は、まだスマートグリッドの実現からほど遠いのが事実だ。経済産業省資源エネルギー庁が発表する『エネルギー白書2010