会社法について、学者・実務家の色々な本が出回ってきたので、なるべく読んでいるのですが、それぞれ読者層の設定が違うので、いくら読んでも飽きません。 本を書く上で読者層をどこに設定するかは、ロースクールで、どんな学生に教えるのかと同じくらい重要です。 幼稚園の年長さんに「小学1年生」を読ませると、背伸びをしながらも興味をもって読みますが、「ダビンチ・コード」なんかには目もくれません。 逆も真なりで、ロースクール生に「テレビくん」を与えても、普通はあまり喜ばれません。幼稚園児の少女モデルに「萌え〜」という危ない人は若干いるかもしれませんが(笑)。 ですから、知り合いから「会社法の勉強をしたいんだけど、何か良い本ないかな」と聞かれたときには、本の内容より先に、その人の会社法の理解の程度・興味のある領域の方が気になります。 特に、会社法の知識が全くない人については、「この人は、会社法をどの程度までマ