警察に取り調べを受けた際に採取されたDNAデータを捜査終了後も保管しているのは、プライバシー権を保障した憲法13条に違反するなどとして、名古屋市の50代の保育士女性が13日、国にデータの抹消と慰謝料150万円を求めて名古屋地裁に提訴した。警察が採取したDNAデータを巡り、保管の違憲性を問う訴訟は異例。 提訴後、女性は代理人の弁護士を通じ「DNAデータが一生残ることで人生に深い影を落とす」などとするコメントを出した。訴状では「保管を続ける法的根拠はなく、憲法違反だ」などと訴えている。 採取したDNAをデータベース化して保管、運用している警察庁は「13日中には回答できない」としている。 (中日新聞)