この画像を大きなサイズで見る 現在の人工知能の隆盛の原動力ともなっているのが機械学習だ。コードを書き、ポーカーを嗜み、ガン治療の発見に挑むという行為が可能になっているのは、この学習アルゴリズムのおかげだ。だが、そこには偏見(バイアス)の問題が潜んでいる。 アメリカ・ニュージャージー州、プリンストン大学では、GloVeというアルゴリズムを使い、AIにインターネットで8,400億の単語を学ばせ、その思考に人間が作り出したデータに潜むステレオタイプが再現されることを証明した。 それは人種と性別に関連する偏見だ。 AIロボットは人間の悪しき性質も学習してしまう 「AIの進化が加速しているのは、人間の知識を探り、それを自身に入力する仕組みがあるからです」とジョアンナ・ブリソン(Joanna Bryson)氏は説明する。 今回は人が知らず知らずに持ち続けている偏見が伝わる仕組みについても分かってきたと