代表研究者 早稲田大学人間科学学術院:岡島 義 牛乳乳製品摂取が、人体の身体的・精神的機能に与えるポジティブな影響については示されているものの、それが「どの程度」であるかについての研究は不十分でした。 そこで、牛乳乳製品摂取による「睡眠」「抑うつ」「健康感」に及ぼす影響を、牛乳乳製品の高摂取者とソフトドリンク摂取者を比較して調べた結果、牛乳乳製品の高摂取者の方が長い睡眠時間で、良質な睡眠を確保できることがわかりました。 それにより、抑うつ症状は低く、身体的・精神的な健康感も高いことが明らかになりました。 「抑うつ」や「PTSD」(心的外傷後ストレス障害)など精神的な障害を抱えるほとんどの人は、「睡眠に問題がある」ということが臨床心理学の観点で研究を進めたところわかってきました。今までは、「抑うつが原因で眠れなくなる」と言われていました。しかし、最近の研究では「眠れなくなるから抑うつになる」