本来の異言語間の会話は、最初は同じ物を指して互いの言葉を言い合ったのが始まりで、互いの交流の中で細かいニュアンスまで理解する様になったのは想像に難くない。 今回の翻訳モデルは上記の過程を深層学習でモデル化したものである。従来の翻訳は構文解析や言語列の対応関係から行われてきたが、写真を媒介にした共通認識もとに言語を学び合うシステムで記号創発モデルでもある。対話を考慮しない言語モデルなんてずっと違和感があったが、やっと出現した感がある。 [1710.06922] Emergent Translation in Multi-Agent Communication 有難いことに説明の図は英語と日本語の例で示してある。(これは東大の中山研究室の論文を参照しているためと思われる) 構成としてはGANと同じ様な構成で英語→日本語 日本語→英語と①~④で循環しながら精緻化するモデルである。 ①では画像を一