4部門で1位という史上初の快挙 日本のスーパーコンピューター(スパコン)「富岳」(理化学研究所/富士通)が6月22日に発表されたTop500ランキングで1位を獲得した。さらにAI向けの計算を競うHPL-AIをはじめ、合わせて4部門で1位を獲得するという史上初の快挙を成し遂げた。日本のフラグシップ(旗艦)スーパーコンピューターと名乗るだけある華々しいデビューとなった。 「富岳」の性能は2位の米国「Summit」の2.8倍となっており、圧倒的な性能を世界に示した。製造元となった富士通製のスパコンはTop500に13台(2.6%)しかランキングされていないが、「富岳」の圧倒的な性能で、Top500全体(500台)の演算性能のうち、富士通が占める割合は21.5%に跳ね上がり、ここでもトップに躍り出ている。 ただし、見過ごしてはいけないのはコストである。「富岳」には1000億円を超える予算が投じられ