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ブックマーク / ides.hatenablog.com (6)

  • AD/HDは境界性パーソナリティー障害のリスクファクターなのかもしれない - 井出草平の研究ノート

    田中聡「境界性パーソナリティ障害の形成メカニズム」『精神治療学』24(8)にAD/HDと境界性パーソナリティー障害の関係についての文献障害紹介があった。両者は関係があるという報告があるとのこと。 成人のAD/HDの37%に境界性パーソナリティー障害がみられたという報告がある。下記のAnckarsäterらの研究である。相互影響についての論考はされていない。 Anckarsäter H, Stahlberg O, Larson T, Hakansson C, Jutblad SB, Niklasson L, Nydén A, Wentz E, Westergren S, Cloninger CR, Gillberg C, Rastam M., The impact of ADHD and autism spectrum disorders on temperament, character,

    AD/HDは境界性パーソナリティー障害のリスクファクターなのかもしれない - 井出草平の研究ノート
  • AD/HD自体は問題ではなく、AD/HDに併存する反抗挑戦性障害が問題なのである - 井出草平の研究ノート

    AD/HDは他人へ迷惑をかけることはあまりない。人が困るということはあっても、回りが迷惑だということは稀かもしれない。そういう意味では、AD/HDは問題なのではなく、AD/HDに並存する反抗挑戦性障害(ODD)が問題なのだという見方はできるだろう。 原仁,2005 「思春期の行動の問題:Asperger症候群とADHD」 『小児科診療』 68(6) (803) pp.1087〜1092 ADHDの問題はODDの症状 ADHDの診断基準を精読するとわかるが,ADHDの症状は周囲への迷惑にはなるけれども,危害にまでは及ばない場合がほとんどである.たとえば,勝手にしゃべってうるさいかもしれないが,それを注意して言い争いになっていつも喧嘩になる訳ではない.勝手に動き回って危険であるが,ケガをするのは人であるなど.ADHDのある子どもでも,一定の距離を取って上手に付き合えば,決して嫌になる訳では

    AD/HD自体は問題ではなく、AD/HDに併存する反抗挑戦性障害が問題なのである - 井出草平の研究ノート
    yura_saito
    yura_saito 2009/09/22
    やんばるさんの分類だとジャイアンにあたるのかしら
  • アスペルガーが記述したアスペルガー症候群の暴力性 - 井出草平の研究ノート

    アスペルガー症候群の最初の報告者であるハンス・アスペルガー自身はアスペルガー症候群のネガティブな面かなり詳細に記述している。このエントリではそこに焦点を当ててみたい。 自閉症とアスペルガー症候群 作者: ウタ・フリス,冨田真紀出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 1996/05メディア: 単行 クリック: 15回この商品を含むブログ (8件) を見る アスペルガーはアスペルガー症候群の子どもたちが学校でどのように生活しているかという点まで詳細に記述していて、そのなかでもいじめの記述はすべてのケースで出てくる。 自閉症の子供は、仲間と違っていて目立つというだけで、級友からのいじめや仲間はずれにあうことが多いことにも触れました。彼らの態度、話し方、そして何よりも異様な振る舞いが多いことが、嘲笑を呼び起こします。子供は概してそれに気づきやすく、性格のおかしさが目立つのを極めて正確に嘲りの標的と

    アスペルガーが記述したアスペルガー症候群の暴力性 - 井出草平の研究ノート
  • 発達障害を持った子どもたちのメンタルヘルスと特別支援教育についての感想 - 井出草平の研究ノート

    『こころの科学』LD・AD/HD特集号から品川裕香の論文。 LD・AD/HDなどの診断を受けた子どもたちのその後について取材をして、特別支援教育への提言を行っている。 リストカット、うつ、不登校、ひきこもりと言ったものの背後に発達障害があるということからはじまる。 品川裕香,2009, 「大人になるまで・大人になってから−−厳しい教育・社会の現状とその打開策−−」 『こころの科学』145号,79-84. AD/HDとアスペルガー症候群と診断された男子のインタビュー。 「僕はね、温室から寒風吹き荒ぶ南極大陸に放り出されたようなものだったんです。中一のときにADHDだのアスペルガー症候群だの言われて、それなりに丁寧な指導を受けてきたけれど、結局、理解してくれる人が誰もいない集団のなかではまったくのダメ人間だった。診断されていたり、診断名に応じた指導を受けたからといって、社会に適応できる力がつい

    発達障害を持った子どもたちのメンタルヘルスと特別支援教育についての感想 - 井出草平の研究ノート
    yura_saito
    yura_saito 2009/08/15
    病名を知っただけでは社会適応の助けにはならない
  • 初等少年院の男子の8割がAD/HD - 井出草平の研究ノート

    悲しみの子どもたち―罪と病を背負って (集英社新書) 作者: 岡田尊司出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/05メディア: 新書購入: 5人 クリック: 59回この商品を含むブログ (16件) を見る このタイプは男子に多く、男子の初等少年院などでは八割がADHDに該当するともいわれる。比較的若年の男子非行少年では、ことに高い比率を占める。あまり養育環境に恵まれないケースがほとんどである。というのも、ADHDの多くは、適切かつ気長に対処すれば、年齢とともに落ち着いていくし、ADHDのもつ活動性、旺盛な好奇心、天真爛漫さは、大きな美質ともなるからだ。逆に、無理やり言うことを聞かそうとして乱暴に扱われると、当の暴れん坊になってしまうのである。 「男子の初等少年院などでは八割がADHDに該当する」という研究を読んだことがないので、探してみたいと思う。藤川洋子(2007)の家裁送致のデー

    初等少年院の男子の8割がAD/HD - 井出草平の研究ノート
  • アスペルガー症候群という用語はもう完全に捨ててしまうべきなのだろうか? - 井出草平の研究ノート

    『総説 アスペルガー症候群』にあるウィングの論文の締めの部分。アスペルガー症候群の概念が広がるきっかけをつくったウィングが回顧をしている。 章の初めに述べたことに今一度立ち戻るならば、皮肉な言いかたに聞こえるかもしれないが、1981年の論文で「アスペルガー症候群」という用語を使った者の責任として、この用語が独立した実体として存在することに著者は強く反論する。著者が最初の論文のテーマにこの用語を採用した理由は、ドイツ語でアスペルガーが用いた「自閉的精神病質(autisticpsychopathy)」というレッテルを避けるためであった。ドイツ語では精神病質はパーソナリティ障害を指すが、英語では反社会的精神病質と同義に用いられることが多い。「アスペルガー症候群」という用語は、論を進めるのに十分ふさわしく、その行動パターンの性質について特別な意味を含まない中立的な言葉だと著者は判断したのである。

    アスペルガー症候群という用語はもう完全に捨ててしまうべきなのだろうか? - 井出草平の研究ノート
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