都市伝説やホラ話のたぐいと思われるかもしれないが、そうではない。9学部31学科・在学者数約2万人を擁する西日本最大級規模の私立総合大学、福岡大学(福岡県福岡市城南区)の学長を務める朔(さく)啓二郎教授が、大学HPで公表している「研究業績」の一つ(論文no.5)なのだ。 ノーベル賞受賞者を圧倒する2442本の研究業績 朔学長の研究業績は、異様そのものである。 40年の研究キャリアで73本の著書、2089本の論文を発表した――。 そう称する循環器内科学者がいるとして、その話を誰が信じられるだろうか。ノーベル賞受賞者でも、これほどの論文を積み上げた人は見当たらない。 所属研究機関が公表している数字によれば、山中伸弥教授(再生医学)の全発表論文数は152本、本庶佑教授(免疫学)は646本である。循環器内科学の領域でも、たとえば2019年度アメリカ心臓協会賞受賞者のロバート・M・キャレー博士は、「4