リコーは手持ちサイズの機器で周囲360度の点群と画像のデータを取得する技術を開発した。一般的な3次元レーザースキャナーよりも手軽に空間の3次元情報を得られるようにすることで、建設現場での活用を目指す。既に建設会社との共同実験に着手しており、2023年後半までに、開発した技術を搭載した試作機を完成させる予定だ。 今回開発した点群データ取得技術のマーケティングや研究開発を統括するリコー先端技術研究所Optical Data Stream PTの齊所賢一郎エキスパート(写真:日経クロステック) 試作中の機器「ワンショット3D復元デバイス」は片手で握れる大きさで、投光装置や受光装置を備える。本体の周囲約5m以内にある物体に光を当て、生じた反射波が戻るまでの時間を測定して距離を計測し、1秒で点群データを取得する。屋内空間の点群データを数メートルおきに取得することで、自動でつなぎ合わせて地面や壁、天井
![周囲360度の点群データ取得を手軽に、リコーが手持ちデバイスを開発](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e1dcfde415e617e65b5b9e8d010c04cbb6faf404/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fatcl%2Fnxt%2Fcolumn%2F18%2F00154%2F01650%2Fsns.jpg%3F20220512)