「食べログ」と「ミシュラン」の違いからメディアにおける参加性と権威性を考える―源氏物語からニコ動まで。コンテンツを分類する3次元マトリックス(2) 前回から、メディア上であり得るコンテンツの形態について、基本フレームとなる3つのコンセプトを提示し、それぞれについて解説をしています。前回はストックとフローという軸について話をしました。 今回は、「参加性」と「権威性」というメディア区分の軸について考えてみたいと思います。参加性に軸足を置くメディアというのは特にウェブ上に特徴的なものです。そのようなユーザーからの「参加性」の高いメディアにおける「編集責任」というものが、どのように考えられるべきなのか、ということについて話したいと思います。 まず、メディアにおける「権威性」と「参加性」とは何でしょうか。これを具体的に考えるにあたって、格好の事例が、「ミシュラン」(=「権威性」の代表)と「食べログ」