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ブックマーク / katokitiz.hatenablog.com (26)

  • 木村多江がドランクドラゴン塚地武雅のことを好きすぎる件 - シン・くりごはんが嫌い

    俳優がバラエティ番組に出てきて好感度が上がることが多々ある。 『アメトーーク』にて「番宣をさせてやってるバラエティが偉いのか?それとも番宣じゃないと出てくれない俳優さんがわざわざ来てくれるのが偉いのか?」というのがネタになったが、最近はバラエティ耐性の高い俳優さんが増えてきたこともあって、変にスターぶられたり「私、女優ですオーラ」を出されるよりもかえって好感をもってしまうケースがあったりする。 昨日の『櫻井有吉アブナイ夜会』に出た木村多江もそのひとりだった。 企画自体は私生活に密着し、それをみんなで観てつっこむというものだったが、そのなかで「ドランクドラゴンの塚地さんが大好きなの。今年初夢が塚地さんだったの、私はじめて一目惚れしたんだよね」と言いだしたのをきっかけに、サプライズで人が登場。 木村多江といえば、日一着物が似合う艶っぽい女優さんである一方、日一不幸な役が似合うと言われるほ

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  • 「めちゃイケ」ナンパ企画の元ネタ『テレクラキャノンボール2013』 - シン・くりごはんが嫌い

    『テレクラキャノンボール2013』を観た。 ぶっちゃけ、タイトルもその内容もまったく知らなかったんだけど、今年のはじめに『劇場版テレクラキャノンボール2013』という文字がTwitter上に散見され、そのときは「へぇ、そんな映画あるんだー」くらいにしか思わなかったが、あの「めちゃイケ」にそのフォーマットがパロディ化されるなど、実は人気のシリーズであり、劇場版として公開されるくらいなんだからよっぽどなんだろうなぁと思って興味が湧いた。そうしたら、このシリーズが大好きな新潟の映画小僧であるまこーくん(@Makotoucc)が「DVD持ってるから貸しますよ」といってくれたので、最高傑作と謳われてる『テレクラキャノンボール2009』と共に借りて観ることができた。どうもありがとう。 分からない人のために説明しておくと「テレクラキャノンボール」とはあの“キャノンボール”をモチーフに製作された企画モノの

    「めちゃイケ」ナンパ企画の元ネタ『テレクラキャノンボール2013』 - シン・くりごはんが嫌い
  • 「リターナー」を再評価せよ!『安堂ロイド』第一話 - シン・くりごはんが嫌い

    『安堂ロイド』の第一話を観た。 その人を喰ったようなタイトル。さらに演技がいつも一緒と評判のキムタク主演でSFをやるということで、放送される前から散々叩かれていたが、正直かなり楽しんで観た。 まず木村拓哉が「いつものキムタク」じゃないのがとても良い。 どの程度制作に関わってるのかはうかがい知れないが、主人公のキャラクターが「コンセプト・設定協力」としてクレジットされている庵野秀明にそっくりである。いや、正確にいうならば庵野秀明をモデルにした安野モヨコの『監督不行届』に出てくるカントクくんということになるのだろうが、あの天化のキムタクが他人とコミニュケーションをはかれない偏屈なオタクを堂々と演じており、さらにウルトラマンのポーズまで決めるしまつで、後に出てくることになるアンドロイドとの差別化をはかるためかもしれないが、その時点で「いつものキムタク作品ではない」と所信表明をする。 いろんな人が

    「リターナー」を再評価せよ!『安堂ロイド』第一話 - シン・くりごはんが嫌い
  • スマパンが意外と日本のアーティストに影響を与えていた件 - シン・くりごはんが嫌い

    こないだミスチル地蔵についてのエントリをあげたんですが、思ったより反響が大きく。総ブクマ数は200を超え、なんとアクセス数は一日で27000いきました。 ミスチル地蔵地獄 - くりごはんが嫌い そのなかでぼくは「ミスチルの「Worlds end」はスマパンの「Tonight, Tonight」が元ネタである」と書いたんですね。そうしたら「これって憶測?それともミスチル側が公言してるの?じゃなければ、簡単にパクりパクられて言って欲しくない…」というコメントが来ました。 たしかに公言はしていません。どこかでしているのかもしれませんが、ぼくの目には入ってきてません。つまり完全に憶測であることは事実です。それは認めます。ただ、それを踏まえたうえでこちらをまず聞いてみてください。 この曲はスピッツの「センチメンタル」という曲です。「フェイクファー」というアルバムに収録されたオルタナ風味の楽曲です。ス

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  • ミスチル地蔵地獄 - シン・くりごはんが嫌い

    Twitterを見てたらこんなNAVERまとめが流れてきた。 ミスチル地蔵ありえない! #サマソニ 大阪でミスチルファンのマナーの酷さが叩かれる - NAVER まとめ リンク先見るのめんどーいという人のためにかいつまんで書くと、サマソニにて、ミスチルのファンがミスチルを見るために最前列で場所取りをし、他のアーティストが演奏しているのに、その演奏には見向きもせず、早く終わらないかなーという空気を出していたらしい。フェスでの場所取りはマナー違反とされているのだが、そういったミスチルファンの行為を「ミスチル地蔵」と呼ぶそうだ。ミスチルファンはライブでマナーが悪い!というのは昔からよく聞いていたが、なるほどこういうことだったのか。今日はじめて知った。 しかも、そのミスチルの出番の前に演奏していたのはこともあろうにスマパンだったというから驚きを隠せない。 まとめの中のツイートによれば「前座を見てく

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  • 大きなお世話だこのやろー『DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?』 - シン・くりごはんが嫌い

    『DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?*1』を鑑賞。いわずとしれたAKBドキュメンタリー映画の第三弾。 2013年2月3日の時点でいうのもアレだが「峯岸坊主騒動も含め、映画の日で初日の初回、さらに舞台挨拶付き上映」という限定された状態でいえば、文句なしに今年のベストワンである。恐らく作品としてこれよりも素晴らしい映画はたくさん公開されるだろうが、良い意味でも悪い意味でも「1000円で得られる映画体験」としての衝撃でいえば今年はこれを超えるものはないかもしれない。コストパフォーマンスの高さは異常ともいえる。 例によって、NHKで一時間のドキュメンタリーを放送し、その翌日に映画公開という流れ。 前作はAKBを知らない人が観ても楽しめる作りになっており、その過酷さ、残酷さを余すとこなく映し、各方面から「まるで戦争映画

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  • 『ソナチネ』はビートたけしの実体験が元になっていた!? - シン・くりごはんが嫌い

    1月27日に放送された「日曜ゴールデンで何やってんだテレビ」がすごくおもしろかった。 第一回目の放送は石橋貴明相手に、元テレのフリップ毒舌芸をそのまんまやっていて*1、そのくだらなさ/変わらなさに感動を覚えたが、その後、若手のコント師にお題を与え、3時間でコントを作ってもらうという企画がメインになり、それを見てビートたけしが評するという、どっかで見たような緩い番組になってしまった。 ところが、今回は芸人・ビートたけしの足跡(そくせき)を石橋貴明と共に追うというもので、ゲストは島田洋七。ふたりが漫才ブームのときによく遊んだという六木のお店をめぐり、そこでの思い出話に華を咲かせる待ってましたの神企画。バブル全盛期だったこともあり、とんでもない金の使い方をしていたというエピソードなど、非常に興味深く拝見した。 その中で、フライデー襲撃事件の話になり、事件後の約半年、判決が出るまでたけしは何をし

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  • ネタバレあり!『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』について駄文 - シン・くりごはんが嫌い

    注!全体にわたってネタバレあります!! 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を朝一の8時から鑑賞。上映時間早すぎだろ。おかげで人がほとんどいなかったからいいけど。 「『エヴァンゲリオン』は文学である」みたいなことを、確か「アニメ夜話」で誰かが言っていた気がするが、まったくその通りで、太宰治が自分自身の恥部をさらけ出して、人々の共感を得ることができたように*1、庵野秀明も人に言ったら絶対に嫌われるようなところまでさらけ出したことにより、同じオタク気質*2を持つ人の共感を多数得て、結果『エヴァ』は熱狂的な人気を獲得した。 なんと言っても、あの『監督失格』をプロデュースし、素顔のままウルトラマンを演じるような人である。いろんなことから逃げたいけど逃げられない運命に巻き込まれたシンジくんが庵野秀明自身であることは想像に難しくない。めんどくさいことからは逃げたいけど、ロボットに乗って破壊の限りをつくしな

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  • 「GONIN」以降、これを待っていた!『黄金を抱いて翔べ』 - シン・くりごはんが嫌い

    『黄金を抱いて翔べ』鑑賞。 石井隆監督の『GONIN』という映画がすごく好きである。 今回『黄金を抱いて翔べ』を観て、改めてDVDで見返したのだが、その想いをさらに強くした。 観ている最中から思ったことではあるが、金塊を強奪するワケあり6人組を描く、いわゆるケイパーものであり、高村薫の原作があるものの、その内容とホモソーシャル感、はたまた、どんずまりの不景気になってしまった現代に設定したことで(『GONIN』は舞台がバブルがはじけて行き場を失ったキャラクターたちがヤクザの金を強奪するというストーリーである、恐らく原作もそのくらいの時代)、奇しくもその『GONIN』とかなり内容がかぶる作品に仕上がった(そもそもこういうストーリーは古今東西たくさん映画化されてはいるのだが)。 つまりである。この『黄金を抱いて翔べ』は井筒流の和製ハードボイルド・ケイパー・ノワールであり、まさにそのもののジャンル

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  • この規模ではわりと問題作じゃね?『悪の教典』 - シン・くりごはんが嫌い

    『悪の教典』鑑賞。 『牛頭』のUS盤DVDの特典にイーライ・ロスとギレルモ・デル・トロと三池監督が対談している映像が入っていた。 その中で、三池監督は「映画祭でおばさんに、こんな映画作るなんてあんたビョーキよ!と言われたことがある」と話し、その内容を受け、インタビュアーがイーライとデル・トロに「お二方から見ても三池監督はビョーキだと思いますか?」と気のきいた質問をした、そのとき二人は嬉しそうな顔をしてこう答えた。 「Yeah!!(もちろん!)」 特にイーライは筋金入りの三池ファンであり(作品の細かい部分まで見ている感じがあった)、自身の作品にも役者として登場させたくらいだが、この『悪の教典』をイーライに見せたら、きっとこう思うに違いない。 「やっぱりMIIKEはとてつもなく狂っている」と。 わりとネットでは「手ぬるい」というような感想がチラホラと散見されるが*1、シネコンで大規模に公開され

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  • 夢を売って夢を叶えろ『夢売るふたり』 - シン・くりごはんが嫌い

    『夢売るふたり』鑑賞。 小料理店を営み、夫婦としても経営者としても料理人としても順風満帆だった貫也と里子。ところが開店5周年を迎えたその日に火事で店が全焼してしまう。一気にどん底に突き落とされたふたりだったが、ふとしたことで貫也が店の常連だった女と一夜だけの関係を結び、新たな店を開業するための資金まで提供してもらう。しかし、それがにバレ、こっぴどく叱られるが、弱ってる女につけこめば簡単に落ちるという発想から、資金を稼ぐための方法として結婚詐欺を思いつく……というのがあらすじ。 夫婦の話なのにも関わらず、冒頭でこれから結婚詐欺でダマされるであろう人々がダイジェストで登場し、終わりのほうで彼女たちはどのように変わっていったのか?が描かれる一風変わった作品。故にどのような感想を持つのか十人十色であり、様々な解釈を迫られる。 ストーリーラインはあるものの、意図的にそれをしっかり語ろうとはせず、む

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  • 『サマーウォーズ』を観てから二年が経ったのだが…… - シン・くりごはんが嫌い

    昨日、日テレで『サマーウォーズ』が放映された。 一般層からもアニメ好きからも映画好きからも認知されている超特大ヒット作である。観客動員数は123万人。結構値がはるDVDやブルーレイも5万枚以上のヒット、さらにテレビで放映されれば13%という数字を記録*1。まさに近年のモンスターアニメの一であるといえよう。 その認知度ゆえに、映画好きではない人と映画の話をする際、とっかかりとしてこの作品の話をすることが多い。そう言った意味では「ジブリのなかでどれが一番好き?」と同じくらい使い勝手がいい作品ともいえる。実際、ホントに周りでも観ている人が多いのだ。 だが、正直、ぼくにとって『サマーウォーズ』は非常に複雑なポジションの作品である。 UK盤でブルーレイを所持しており*2、都合4回くらいは見返している。細田守監督作品の中ではダントツの鑑賞回数だ。もちろんこれからも何回か観るんだろう。そのためのブルー

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  • アジカン後藤と秋元康の対談を見て思ったこと - シン・くりごはんが嫌い

    ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカルであり、ソングライターでもある後藤正文が地上波の音楽番組に初出演した。 とは言っても、出演したのはMステやHEY×3ではなく、「ゲストが今一番会いたい人と対談する」というコンセプトが売りの『僕らの音楽』。まぁ出演するんだったらこの番組がベストであろう。しかも対談したい相手に選んだのが、秋元康というから驚きだ。あまりにも異色な組み合わせと、あのアジカンが地上波に出る!?ってこともあって、ネットのニュースになったほどである。 早々に題に入らせてもらうが、内容はとてもよかった。実際、アイドルは別にしても、テレビに出なかったミュージシャンに「休みの日はこんなことしてます」なんて話はしてほしくないし、司会者にもそんな話は聞いてほしくはない。なので、ゲストが話したいことを対談形式で話して、それが見てる側の身になるようなものならば、今回の出演は

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  • 特濃アクションのフルコース『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』 - シン・くりごはんが嫌い

    『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』を鑑賞。かなりお客さんが入っていて、このシリーズの人気っぷりがうかがえる。 シリーズ全体を通して人生のベスト作には絶対ならないものの、つい気になって見てしまうという作品があるわけだが、この『ミッション:インポッシブル』シリーズもその内のひとつである。それにしても『M:i-2』だの『M:i:III』だの表記をコロコロ変えるのやめていただけませんか。 個人的に一作目はヒッチコック風の色彩やエレベーターの中が丸見えになるというデ・パルマらしさが随所に出ていて、それがすごく楽しく、何回か観てる程度には好きである。作品の内容には合わなかったような気もするが、まぁそれはトム・クルーズの指示もあったかもしれない。それが証拠に二作目になると、鳩や二丁拳銃、スローモーションなど監督に抜擢されたジョン・ウーテイストの雨あられ。実際トム・クルーズは「あなたのス

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  • 2000年問題に立ち向かう少年たち『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』 - シン・くりごはんが嫌い

    『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』をレンタルDVDで鑑賞。 2000年の春休み。突如ネット上に出現した新種デジモンがありとあらゆる機関に侵入し、さまざまなデーターをい荒らしはじめた。最初はレジの金額表示や信号くらいのトラブルだったが、次第にコンピューターで制御されていた各機関が暴走をしはじめる。部屋の中にいながら、いち早くその危機を察知した主人公は、友人と二人で孤独な戦いを始める……というのがあらすじ。 押井守の『機動警察パトレイバー 2 the Movie』は、もしこの日でテロが起きたら、犯人は誰で、動機はどういうものになるだろう?というのを丁寧にシュミレートした作品だったが、『ぼくらのウォーゲーム』も杞憂に終わった2000年問題を取り扱い、もしアレが当に全世界で大問題を起こしていたら?をシュミレートしていく。仮に2000年問題が同時多発的に起きてしまったら、人々は

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  • 新エヴァが930円!?安く買えるアニメのブルーレイを紹介します。 - シン・くりごはんが嫌い

    こないだ『ふしぎの海のナディア』のブルーレイボックスが発売されることを知りました。 「ふしぎの海のナディア」BD-BOXが11月に発売、BOXは貞義行描き下ろし - GIGAZINE ただし値段は50400円というとてつもない高さ。Amazonで買ったとしても36973円です。ぼくはナディアが大好きですが、さすがに手が出ません。 このように何故かアニメのDVDやブルーレイは総じて高いというのが現状です。最近『パンスト』にハマっていたのですが、このブルーレイも一巻50分しか入ってないのに、9240円もします。買えるかっ! ぼくは特別アニメが好きというわけではないのですが、一映画として欲しい作品はいくつかあります。ところがアニメは劇場版であっても5000〜6000円するというのが現状で、買うのは躊躇していました。これがTVシリーズになると万単位は当たり前になります。 しかし!これら日

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  • 押井守が予言したジブリの未来『コクリコ坂から』 - シン・くりごはんが嫌い

    『コクリコ坂から』鑑賞。 細部にまでこだわりぬいた映像を「もったいないなぁ」と思わせるくらいの短いカットで紡ぎ、さらに大胆に描写を省略するなど、日映画ならではのおもしろさがあったことはまず評価に値する。 特に主人公/男の子のキャラクターが赤木圭一郎みたいな古き良き男前だったのには好感が持てた。「リア充映画だ!」と騒ぎ立てられているが、作品は学生運動を取り上げているため、実際のところ、先頭に立つリーダーはカリスマ性やある種のかっこよさが必要であり、声もV6の岡田くんにさせたことは正解だったように思う。圧倒的な美術のリアリティは郷愁感を超えた映画的な興奮が詰まっており、基的にはそれに圧倒されること必至だろう。 ――――が、『コクリコ坂から』は「動き」としてのアニメーションの魅力がかなり薄い。そもそもキャラクターたちに恐ろしいほど生命感がないのだ。 宮崎駿のそれと比べれば一目瞭然なのだが、宮

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  • 「映画」にしようとするとこうなる『さや侍』 - シン・くりごはんが嫌い

    『さや侍』鑑賞。松人志監督三作目。 松人志の前二作はどちらも、「ヒーロー」や「神」といった、ある種の「カリスマ」に対し『拝啓、ジョンレノン』的なアプローチでもって「そこまで偉いもんじゃないんじゃない?」と問いかけた作品で、それはつまり観客/ファンに「オレは笑いの神とかカリスマとか言われてるけど、そこまでのもんちゃうで、ペヤングとかもべる普通のおっさんやで」と告白したようなものであった。 それは「松紳」という番組で「あまり下から奉られるのもどうかと思う」とボソッとつぶやいた言葉にも集約されている。 「孤高のカリスマ」であった松人志が、神格化されているのを嫌っていたというのはすごくよく分かる話で、それは何故かというと、単純に「笑い」の邪魔にもなるからだ。 若手と積極的に組んだり、後輩につっこませたりしてるのもそういう神格化されたものを払拭し、普通のお笑い芸人としてお茶の間に現れたいとい

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  • オヤジたちの宴『RED/レッド』 - シン・くりごはんが嫌い

    『RED/レッド』鑑賞。 引退して年金暮らしをしている元CIAのスゴ腕エージェントが、CIAに命を狙われてしまうというお話。 それにしても『エクスペンダブルズ』しかり『特攻野郎Aチーム』しかり、今アメリカはいい面構えのオヤジブームなのだろうか。高齢化に向けて、オヤジも頑張ってるぜ!という流れが来たのかもしれない。かつてのスターが自分の年齢と向き合い、それをさらに魅力にしてイキイキと演じてる映画が矢継ぎ早に公開されて嬉しくなるしだいだ。ホストまがいの気持ち悪いイケメンブームに沸く日も見習って欲しいものである。あんな前髪をいじくってるバカのどこがいいんだ。スクリーンに向かってキャーキャー言ってろドン百姓どもが。 さて、この『RED』だが、出て来る役者はオヤジばかりなのにもかかわらず、演出自体はかなり若々しい。それもそのはずで原作はコミック。いちいち舞台が変わる度に場所を示すためのギミックがC

    オヤジたちの宴『RED/レッド』 - シン・くりごはんが嫌い
  • それがあったから今がある - シン・くりごはんが嫌い

    元・AKB48の中西里菜が出てるAV観ました。 元AKB“全裸”で大モメ! 悪いオトナたち群がり? http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20100715/enn1007151200000-n2.htm よく、AVには「あの有名なアイドルに激似の!!」なんて銘打って発売するパターンがありますが、正真正銘、物のAKBのメンバーのAVです。 ぼくはAKBを知ったのはつい最近なんで、この人がどういうポジションだったのかは知りませんが、なんとyoutubeで動画を検索すると、ホントにセンターポジションの一角を担っていたのですね! しかも“ポニーテールとシュシュ”以前に水着で踊り狂うPVがあったとは……… んで、デビュー作の方を観たのですが、これが非常にいいんですよ!よく初脱ぎものなんてのがありますが、まぁ、この元・AKBであること

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