◇衰退傾向続く群生地 北海道・阿寒湖に生息する国の特別天然記念物「マリモ」。さざ波をゆりかごに、湖底をゆっくり転がりながら可憐(かれん)な姿を形作る。火山、森林、川といった周囲の環境が微妙に影響し合って、世界でここにしかない自然の芸術作品を完成させる。マリモの生態は1世紀以上にわたり神秘のベールに包まれていたが、近年の研究で次第に明らかになりつつある。【文・写真、坂本智尚】 【写真】マリモが生息する阿寒湖はこんなところ アイヌ名で「トーラサンペ(=湖の妖精)」と呼ばれるマリモ。成長すると長さ3、4センチになる糸状の細い藻が1個体の単位だ。生物学上は細い藻がマリモで、琵琶湖など国内だけでなく欧州、北米など北半球の高緯度地域の湖沼や河川を中心に約220カ所で生息が確認されている。 阿寒湖のマリモの特徴は、個々が生命体である糸状の藻が、まるで意思があるかのように無数に集まり、一つの球体をつ
![Yahoo!ニュース - <阿寒湖のマリモ>謎の生態、徐々に解明 特別天然記念物 (毎日新聞)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a1ffbce2bb4e4b07acccc02f951a257337d65d38/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Famd.c.yimg.jp%2Fim_sigg0yPbfj2XLhtJO1jl0IyxAw---x200-y134-q90%2Famd%2F20141130-00000011-mai-000-6-view.jpg)