突然ですが、「理想のリーダー」と聞いてどんな存在を思い浮かべるでしょうか——。 世の中にはさまざまなリーダーシップ論があふれています。一つ言えるのは、強力なトップダウンで組織を統率する専制的なリーダーシップだけが、あるべきリーダーの姿ではないということ。では、自分が選択すべきリーダーシップ・スタイルは何なのか、企業の管理職にとって悩みは尽きません。 リーダー向けのコーチング習得プログラムを提供する株式会社コーチェット(CoachEd)代表取締役の櫻本真理さんは、「組織の規模」によって求められるリーダーシップ・スタイルは異なると指摘します。 スタートアップ初期は、高い業務執行能力を持った起業家がスピード感を持って推進するリーダーシップが有効ですが、組織拡大とともに業務執行志向性よりも権限委譲・育成力=人間関係志向性が求められるようになります。この移行で多くの起業家が失敗します つまり、企業の