俺が魔法少女になって半年が経った。早いもので、すでにこの世界にもだいぶ慣れてきている自分がいる。 あの日は本当に驚きだった。まさか俺が赤の魔法少女だったなんて。 ピンク「どうしたの? なんか今日も黄昏ちゃってる感じ?」 ピンクの魔法少女が喋りかけてきた。こいつは元は黄の魔法少女だったのだが、当時のピンクを陰険なやり方で引退させ、自らがピンクとなった。 ピンク「いよいよだね、魔王がいよいよ目覚める感じ」 何を言っているんだろうと思った。この世界にそんな設定は無いのに。 ブルー「大変だ! お前ら、何ちんたらやってるんだ!」 ブルーが言った。ブルーは元の世界では管理職だったらしく、何かと上から目線なところがあってうざい。「どうしたんだ?」、イラ立ちを抑えて聞いた。 ブルー「魔王だ、西の魔王が、ついに蘇ろうとしている!」 どうやら魔王は本当に存在したようだ。世界にはまだまだ知らないことがある。 ピ