第6回目。 前回はこちら www.akihiroha.com 今回から奥様ちょっと登場。 某お寿司居酒屋 「なんか鼻がムズムズするわ」 「由紀子さんのご主人が噂してるんじゃないかしら。俺一人置いて飲みに行きやがってって」 そう言うのは私をサークルに誘ってくれた宮田さんだ。 「いいのよたまには。どうせ娘が遊びに来るって言ってるし。夕飯の支度も頼んでるから大丈夫。たまには羽伸ばさなきゃね」 「それにしても先生、いい飲みっぷりですね。もう何杯目ですか」 「えっまだ四杯目ですよ。久しぶりの飲み会なので嬉しくなっちゃって。今日は飲んじゃいますよ」 しかし良い飲みっぷりだ。 目が輝いている。 しかしストレスが溜まるほど仕事をしているとは思えない。 心底お酒が好きなのだろう。 「ところで山本先生、この際だから幾つか教えて欲しい事があります」 御年八十三歳とは思えない声で美佐婆が手をあげたのだが真っ直ぐに