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ブックマーク / tenro-in.com (2)

  • 【新入社員日記】「仕事は辛くてしんどいもの」だと、思いたかった《川代ノート》 | 天狼院書店

    大学を卒業したら、勝手に「大人」になっているものだと思い込んでいた。 私の家は共働きで、父も母もいつも働いていた。小学生の頃から、私はいわゆる「鍵っ子」だった。親が家にいないのは当たり前だったし、クラスメイトが家族でキャンプやディズニーランドや、長期旅行でハワイに行った、なんて話もいつもどこか他人事のようにきいていた。私の家では父も母もふたりとも休みということ自体がほとんどなかったからだ。家族揃ってどこかに出かけるのは一年に一回あればいい方だったが、別にそのこと自体を寂しいとも思っていなかった。両親が家にいないことが私にとっての常識だったのだ。 父はタクシーの運転手だった。タクシーの運転手という仕事は不規則な生活を余儀なくされる。父は丸一日早朝から深夜までぶっ続けで働いて、その次の日に丸一日休む、というサイクルを保っていた。働く日は思いっきり働き、休む日は働く日のために思いっきり休むという

    【新入社員日記】「仕事は辛くてしんどいもの」だと、思いたかった《川代ノート》 | 天狼院書店
    yuu-same
    yuu-same 2018/07/31
  • 書店人失格 〜ある残念な書店員の話〜《天狼院通信》 | 天狼院書店

    結論から言うと、大した話ではございません。 大した話ではありませんが、どうしても、いつか書きたいと思っていたので、書くことにいたしました。 その婦人が駅の中にある小さな書店にご来店されたのは、お昼も間際という時間帯だった。 その小さな書店の店長は、品出しもほとんど終えて、それほど切羽詰まっていたわけでもない。レジには昼のパートさんが来ていたし、お客さんも平常通りで、夕方の忙しなさと比べれば、店の中はむしろ落ち着いていた。 ただ、その小さな書店の店長は、焦っていた。 毎日、昼前には前日の売上を計算して、明日の釣り銭を準備して、階上の売店のおばさんに売上金を預けなければならず、あと10分で時間だというのに、まだひとつも手をつけていなかった。今日、売上金を送らないわけにはいかなかった。なぜなら、昨日もアルバイトが休んだために、精算が間に合わず、送っていなかったからだ。 10分。もうかれこれ3年も

    yuu-same
    yuu-same 2013/02/12
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