新潮社(新宿区矢来町)が刊行した正縮尺の鉄道地図「日本鉄道旅行地図帳」シリーズが累計100万部を突破し、発売以来好調な売れ行きを維持している。 同書では、時刻表に掲載されている地図とは違い、ゆがみのない正確な縮尺の地形図上に現在営業しているすべての旅客鉄道と駅、廃線までも忠実に配置。昨年5月に1号「北海道」、その後「東北」「関東(1)」「関東(2)」「東京」「北信越」と毎月1冊1エリアごとに刊行し、全12号で日本の鉄道地図が完成。2月に10冊目となる「大阪」を発売した。 同書を企画した営業部の田中比呂之さんは、自他共に認める「鉄道ファン」。「子どものころからこのような地図が欲しかった」といい、正縮尺であることだけではなく、学校の授業で使用していたなじみのある地図帳と似た色合いに仕上げるなどのこだわりをみせた。 「1冊を100万部売るのは大変だが10万人に12冊であれば」と自信を見せる