先日、ひょんなことから、金仁謙の「日東壮遊歌」という本があることを知りました。 金仁謙は第十一次朝鮮通信使で、1764年に来日しました。 「日東壮遊歌」は金仁謙の日本滞在中の記録です。 当時の知識階級男性の著作としては珍しくすべてハングル文で書かれ、律文詩(歌辞(カサ)と呼ばれる文学様式)の形をとっているそうです。 この本を入手できないかとネットで古書店も含めて検索しましたが、現在は入手困難のようです。 そこで今日はとりあえず、ネットなどで紹介されていた「日東壮遊歌」の記述から、一部をまとめて引用したいと思います。 「日東壮遊歌」を実際に読まれた方の書評など拝見しますと、最初は反日的記述が目立つものの、だんだんと物の見方が変わってきて、日本の繁栄ぶりを褒めたり、あるいは羨ましく感じたりと、そういう記述が増えてきているそうです。 1月20日 大阪 人家が塀や軒をつらね その賑わいの程は 我が