仕事がら、それなりにたくさんの新車に接している私だが、乗った瞬間に「キタコレ!そうそう、コレなのよ!」と絶叫したくなるクルマは滅多にない。最近の例でいえば、今回のマツダ・アクセラのXD(=ディーゼルターボモデル)は、その典型である。 昨年末に発売された最新のアクセラは"スカイアクティブ・テクノロジー"と銘打った新世代マツダ車の第3弾で、基本骨格設計は先にデビューしたCX-5(第71回参照)やアテンザ(第60回参照)と共通部分が多い。 以前にも書いたが、今のマツダは「いい走りとはなにか?」とか、クルマとドライバーが意思疎通する「人馬一体」を、日々追求するオタクな自動車メーカーだ。マツダの技術者に「いい走りって?」などと水を向けたら最後(笑)、うんざりするほど(失礼!)延々とウンチク話がほとばしる。 アクセラは、この原稿を書いている9月初旬現在におけるマツダ最新の成果である。そんなアクセラで到