「謎シリーズ」第2弾です。今回はMSS(Max Segment Size)に話題を絞ります。申し訳ありませんが、このページは内容が難しくなりますので、中級者を対象としていることをご了承ください。 さて、ブロードバンドルータを使ったPPPoE接続環境では、いくらMTUを変更してもその値が変わらないという現象があります。これについては、「ルータがMTUの上限を設けている」とご説明してきましたが、私としては「なぜ上限を設けるのか?」という疑問がありました。そこで調べて見ると・・・ ■MTUとMSSの関係 それではもう一度この両者の関係を整理してみます。図1はフレッツADSLで採用されている「PPPoE」で、「TCP」の通信をする際の「Ethernetフレーム」です。 図1 MTUは送信時のIPデータグラムであり、PPPoE規格とも言えるRFC2516では、「1492バイト」が最大とされています