早稲田大学理工学術院は,ネットワーク機器ベンダーのテリロジーと共同で「フロー・ベースのトラフィック研究」を始めた。共同研究には,テリロジーが販売する米アナグラン製の「FR-1000フロールータ」を利用する。 フロー・ルーターは,トラフィックのフローを見分け,フロー単位で経路制御するルーター。FR-1000フロールータでは,送信元とあて先のIPアドレス,ポート番号,プロトコルの組み合わせに基づいてフローを管理(IPv4の場合)。各フローのステートを保持し,フローごとにネットワークの負荷を検知して,新規のフローの受け付けを制御する。特定のストリーミング・トラフィックの帯域を確保したり,パケットの転送レートが公平になるように制御できる。 トラフィックの急増が続くインターネットでは,P2P(ピアツーピア)アプリケーションをはじめとする通信のトラフィックに対し,プロトコルやアプリケーション,あるいは