無人島プロダクション 「風間サチコ展 没落THIRD FIRE」 2012/12/8~2013/1/19 無人島プロダクションで開催中の「風間サチコ展 没落THIRD FIRE」へ行ってきました。 「没落」。このどこか不吉でかつ、マイナスのベクトルを持つ言葉をタイトルに掲げた展覧会。一体何を意味するのか、その全ては作品にこめられたメッセージにあります。 端的に述べればそれは、原子力発電とそれを取り巻く組織や人間の「没落」に他なりません。 まずは入って正面、横4メートルを超える新作の「噫!怒涛の閉塞艦」から。 風間サチコ「噫!怒涛の閉塞艦」 一目で誰もがあの戦慄の瞬間を思い出すイメージ。激しき波に揉まれ、今にも横転、沈没しそうになっている船の上に載っているものこそ、東日本大震災により未曾有の原子力災害をもたらした福島第一原発の建屋、その水素爆発の瞬間、そしてそれを管轄する東京電力の本店です。