福岡県久留米市の筑邦銀行東合川支店で起きた強盗未遂事件で、犯行時の様子を間近で見ていた60歳代の女性客が25日、支店内の緊迫した状況を読売新聞に証言し、「女性行員の勇気ある行動に助けられた」と振り返った。 女性客が出入り口付近で手続きの順番を待っていると、フルフェースのヘルメットをかぶった体格のいい男が歩いて入ってきた。男はポケットから拳銃を取り出し、黒い古びたリュックサックを年長の女性行員に投げつけて「金を入れろ」と叫んだ後、天井に向けて1発を発砲した。店内に悲鳴が上がった。 女性客と男の距離は2~3メートルほど。年長の女性行員はカウンターに向かったが、男は「撃つぞ」「早くせんか」と何度もまくしたて、天井に向けて2発撃った。 さらに男は、女性客の近くにいた若い女性行員に「お前が金を入れてこい」と銃を突きつけた。しかし、行員は「私はお客さまを守る義務があります。お金は入れられません」と両手