5月21日、酪農を主力とするニュージーランド経済は、ここ数年、富裕な先進諸国の羨望の的だった。だが、好景気にもかかわらず、数万人の住民が、車中や店舗の出入口、路地などで寝起きする生活を強いられている。写真は物乞いする女性のホームレス。ウェリントン中心部で15日撮影(2018年 ロイター/Jonathan Barrett) 酪農を主力とするニュージーランド経済は、ここ数年、富裕な先進諸国の羨望の的だった。だが、好景気にもかかわらず、数万人の住民が、車中や店舗の出入口、路地などで寝起きする生活を強いられている。 この新たな危機は、ニュージーランド国民にとって自慢にならない節目にまで悪化した。高所得の経済協力開発機構(OECD)35加盟国の中で、ホームレス人口比率が首位になったのだ。 この奇妙な問題は経済好調な都市を苦しめている。経済が繁栄する中で家賃が急上昇し、一部の住民が路上に追いやられてい
![人口の1%がホームレス! 好景気のニュージーランドで今起きていること](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8d30f7c907c2a09e8a2fbc7a0e8e6d38b8625ec7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fstories%2Fassets_c%2F2018%2F05%2Freuters20180528204657-thumb-800x545-135440.jpg)