社会とのつながりを取り戻すカギは まちがホームになる“なんちゃって家族” どれだけ個別支援をしても、復帰した先にある社会や地域が変わらなければどうしようもない。奥田さんを「希望のまちプロジェクト」に駆り立てたのは、そんな思いだった。 「かつては路上だけで見られた困窮の風景は今、社会全体に拡大しています。貧困・格差・孤立は常態化し、子どもだって例外ではない。その背景には極端な自己責任論の蔓延や単身世帯の増加、地域のつながりの消失など様々ありますが、とにかくみんながバラバラ。でも昔あった地域や家族のあり方に戻ろうといっても無理なんです。だから新しく作る。家族機能を社会化するということが『希望のまち』の大きな目的のひとつです」 奥田さんいわく“なんちゃって家族”。それを象徴するのが互助会の存在だ。 「困窮者や高齢単身者だけでなく、地域の人やボランティアなど誰でも参加できる会で、バス旅行に行ったり
![「孤立する人がいない、あらゆる人に居場所と出番がある」福岡県北九州市の注目のまちづくり(FRaU編集部)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2ab051de745c0c1a0af0370d4a169d28b7c34d64/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2Fe%2F1200m%2Fimg_de7ca38d5321df76fa42c3830f44a0f5224717.jpg)