NHK名古屋が制作した土曜ドラマスペシャル。真珠湾攻撃に特殊潜航艇「甲標的」で参加し、「九軍神」の影に隠れて捕虜第一号となった酒巻和男少尉、その戦中前後を時系列を入れかえながら描いていく。 http://www.nhk.or.jp/nagoya/shinjyuwan/ ともに脱出した部下も夜の海で行方不明となり、酒巻は一人だけ捕虜となった。そして命を捨てる場所を自問しながら戦後まで生きのび、九軍神となった仲間との断絶を何度も突きつけられる。 破壊に失敗した潜航艇が見世物にされ、九軍神とは逆に米国の戦意を高めてしまったこと。決死にはやり反乱を目論む他の捕虜との温度差、激しい批判。先に捕虜となって会話できるようになったことで収容所側との難しい折衝をせまられ、どちらにも属せない難しい立場にもなった。 もちろん戦争の前には、楽しい記憶もある。訓練した愛媛県での仲間との日々。その時に泊まっていた旅館