今回の記事は、もともと二つの独立した記事を、アップする段階で一つにしたもので、マーク・ラムザイヤー氏に関心がなければ退屈だろうと思うが、そういう方は、すっとばして宮尾の小説の話だけ読んで頂いても全然OKです。 マーク・ラムザイヤー氏の論文「芸娼妓契約-性産業における「信じられるコミットメント (credible commitments)」」 マーク・ラムザイヤー氏の「芸娼妓契約-性産業における「信じられるコミットメント (credible commitments)」」という論文(1993)がネットで読める。公娼制度に関するなんらかのキーワードでネット検索すれば、割りと簡単にヒットするので、目にしたことがある方も多いかもしれない。 最初に読んだ時、私はラムザイヤー氏が、どんな経歴の人か分からなかったこともあって、非常に奇妙な印象を受けた。なにを意図してこのような論文が書かれたのか、分からなか