事務所で喜びの言葉を述べた後、入りきれなかった支援者から祝福される斎藤元彦氏(左)=18日午後8時29分、神戸市中央区布引町3(撮影・吉田敦史) 兵庫の有権者が選んだのは県政の刷新だった。18日投開票の兵庫県知事選は、元大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)=自民、維新推薦=が、前副知事の金沢和夫氏(65)との事実上の一騎打ちを制した。「新しいかじ取り役が必要」と訴えた立候補表明から3カ月半。5期20年続いた井戸県政からの変革を求める票を取り込み、若きリーダーが誕生した。 午後8時すぎ。「当選確実」の知らせを受けた斎藤氏が神戸市中央区の選挙事務所に姿を現した。 異例の“共闘”態勢を敷いた自民党と日本維新の会の国会議員らに拍手やグータッチで迎えられ、「新しい兵庫をつくりたい、若い世代に担わせてほしい、との思いが有権者に伝わった」と目を潤ませた。 神戸市須磨区出身。総務省入省時から政治家への志を胸