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ブックマーク / kamiyakenkyujo.hatenablog.com (141)

  • 幹部たちの“知的水準の衰弱” - 紙屋研究所

    休みで、いろんなを読んでいるが、読み返すものもある。 不破哲三『スターリン秘史』もその一つである。 スターリン秘史―巨悪の成立と展開〈5〉大戦下の覇権主義(下) 作者:不破 哲三 新日出版社 Amazon 不破はこの著作の中で、スターリンの問題点の根源を暴いているのだが、同時に、それを描くプロセスで、スターリンという指導者が持っていた「長所」というか、ある種の明晰さにも遠慮なく触れている。 スターリンがトリアッチ〔イタリア共産党指導者〕やトレーズ〔フランス共産党指導者〕にあたえた路線転換は、それぞれ成功をおさめて、イタリアでも、フランスでも、共産党が戦後政治で有力な地位を得ることに貢献しました。スターリンが求めた路線転換に共通しているのは、反ファシズム闘争の成果を強引に社会変革に結びつけることに固執せず、資主義的政治体制のもとで共産党がしかるべき政治的地位を獲得するという限定的な目標

    幹部たちの“知的水準の衰弱” - 紙屋研究所
    zakinco
    zakinco 2024/02/07
  • 人生最悪の年 - 紙屋研究所

    今年は人生で最悪の年だった。仕事でも家庭でも。 もちろん、来年はそんなことがないようにしたいのだが、「『最悪だった』なんてのんきにブログに書けていた頃はよかったな〜」などという具合に「最悪」を更新することもないわけじゃない。 何をしていても前向きな気持ちが生まれないとか、いつも不安に苛まれているとか、そんな感情に支配されるようになるとは思ってもみなかった。もちろん、そうした精神状態というものがあるということをでは読んで知っていたが、やはりどこか他人事だったんだろう。 当に苦しいな、これは。 こんなに苦しいとは思っても見なかった。 イスラエルに何年も捕らえられたパレスチナ人や、共産党圧政下で苦しむ香港政治犯などが、牢獄に閉じ込められたりする孤立感や絶望感というのは、こういう「体を蝕むような精神的抑圧」(おそらくぼくが体験しているプレッシャーの数倍、数十倍)と一体で行われるんだと想像すると

    人生最悪の年 - 紙屋研究所
    zakinco
    zakinco 2023/12/31
    よくわかんないけど、共産党なんて出ていけばいいじゃないとしか。俺も入党しませんかと何度も言われたんだけど、余所者として関わる方が良いからと断っている。最近の騒動を見てるとそれくらいの距離感でいいよ。
  • テスト前のわが子にイラつく - 紙屋研究所

    高校生のわが子は、もうすぐ期末試験である。 1学期はちょっとがんばっていたが、2学期の中間は全然勉強せず、テストの結果も順位も落ちていた。物理学(「物理基礎」)の出来が悪かった。 「俺の高校時代とおんなじだなあ」と思った。 もうね。斜面に止まっている四角い物体から矢印が出ている図を見るとと虫酸が走るんだよね。あと、滑車を引っ張ったりしている図とか。そんなもの引っ張ってないで、もっと有益なことしたら? とか思う。 娘はそんな高校時代のぼくを彷彿とさせる物理の成績である。 他の教科も同断である。 わが子はPCの前に座って、SNSとか動画とか見たりしながら、「ワハハ」とか笑っている。 もう長〜い時間そうしている。 「勉強しなきゃ」とbotのようにつぶやくが、つぶやくだけだ。 こっちがイライラする。 「その時間、勉強すればいいのに…。今日は休日だろ? 休憩入れても10時間くらいできるはずだよね」な

    テスト前のわが子にイラつく - 紙屋研究所
    zakinco
    zakinco 2023/11/24
    ま、好きで取り組んだ勉強以外は人生にとって意味がないと割り切った方がいいね。
  • 『最新版 図解 知識ゼロからの現代農業入門』 - 紙屋研究所

    の農業をどうしたらいいんだろうか。 福岡市でもちょうど高齢化した農家が世代交代の時期となり、田んぼがどんどん消えて宅地に変わっていっている。自分の近く、目の前でそうした現実を見せつけられる。素朴な素人感覚で申し訳ないが、そういう事態が進行していってこのまま日料は大丈夫なのかという思いに駆られるのだ。 福岡市内を流れる川と田んぼと宅地 知り合いの農学者が2050年にむけた日農業の政策提言を考えていて、それを見せられる機会があった。料が足りなくなるという危機意識をもとにいろんな方策が書いてあるのだが、水田は畑と違っていったん宅地にすると元に戻すのが難しいということや、ひこばえを使った収量の増加などは興味を惹かれた。 www.agrinews.co.jp 他方で、物価高騰である。日々ぼくらが買うべ物は、輸入にモロに影響を受ける構造なんだとなあという現実を嫌というほど示してくれた。

    『最新版 図解 知識ゼロからの現代農業入門』 - 紙屋研究所
    zakinco
    zakinco 2023/11/03
  • 長い休み - 紙屋研究所

    長い休みに入った。 休み明けの日は一応決まっているけども、当にその日に休みが明けるのかどうかはよくわからない。これまでの人生では、そんなことはなかったのである。 休んでいる今、思い出し、読み返すのは大西巨人『神聖喜劇』だった。 神聖喜劇〈第1巻〉 (光文社文庫) 作者:大西 巨人 光文社 Amazon 戦争が始まって対馬の部隊に入隊し、そこで出会った様々な事件を物語を描いた、『神聖喜劇』には、主人公・東堂が、入隊して間もない頃に、朝の呼集時間を知らされておらず、呼集に遅れてやってきて、そのために同じく遅刻した他の4人の新兵とともに、軍曹から厳しく追及されるシーンがある。 〔…〕「わが国の軍隊に『知りません』があらせられるか。『忘れました』だよ。忘れたんだろうが? 呼集を。」 上官上級者にたいして下級者が「知らない」という類の表現を公けに用いることは固く禁物である、——入隊前にもいつかどこ

    長い休み - 紙屋研究所
    zakinco
    zakinco 2023/06/05
    『ぼくたち、あるいは、ぼくたちの人生は、老人男性の玩具(おもちゃ)ではない。』
  • 大江健三郎『芽むしり仔撃ち』 - 紙屋研究所

    中学3年の終わり頃、高校の下見に遠くの街に電車で出かけた。遠くの高校に行くかもしれなかったのはぼくともう一人の生徒だったので2人で出かけた。親友というわけではないが、生徒会の役員を一緒にやる程度には友達だった。 その街はぼくの中学のあった田舎とは格段の差のある「都会」で、景色に圧倒されながらその街を歩いていた。 その時、前の方から自転車に乗った若者、おそらくぼくと同じ年頃の一団が奇声を発しながらやってきた。10人くらいの集団だっただろうか。彼らは自転車に乗ったまま、ぼくらとすれ違いざまにぼくの腹をわざわざ蹴って通り過ぎていった。 「何すんだこのやろう!」 と大声をあげたのはぼくであった。 その罵声を聞きつけ、彼らは自転車を止めた。 そして、降りてこっち向かって走ってきたのである。 ぼくは青くなって逃げ出した。 ところが、もう一人は駈け出さなかった。自分が発言したのではないと考えたのだろう。

    大江健三郎『芽むしり仔撃ち』 - 紙屋研究所
    zakinco
    zakinco 2023/04/30
    『「不良ども」を心の底から軽蔑する』ことと『理不尽な力によって屈服させ』られることは全く別の話。軽蔑していなかったら適当にその場をやり過ごすことができたかもしれない。
  • 公立高校でこんなにお金がかかるのはおかしくないか - 紙屋研究所

    娘が入学する高校の説明会に行った。 お金を用意しろと言われて「けっこうかかるもんだな」と当惑した。 もちろん、それらは事前情報をしっかり読みこんでいれば、身構えることができたものだろうけど。 まず3月末までに8万9000円振り込めと言われた。 入学料などである。「入学料は県の条例にもとづき、納入することが定められております」などといきなり書かれているので、「振り込まないと入学取り消しか!」とビビってしまう。 確かに入学料は納入が義務なのだろうが、実はそれは5550円に過ぎない。他の費用が凄まじいのだ。PTA入会金1000円、同窓会終身会費1万7400円、学校教育活動費5万890円なのであった。最大のものは「学校教育活動費」である。 「学校教育活動費」とは一体何か。 字面からして、すごいではないか。学校の・教育活動の・費用なのである。 「そんなもの不要ですよ」とは絶対に言えない雰囲気。 ただ

    公立高校でこんなにお金がかかるのはおかしくないか - 紙屋研究所
    zakinco
    zakinco 2023/04/02
    天下りや利権の確保できることにしか積極的に金を使わないからね。
  • 「PTAはどう変わるべきか」:雑誌「教育」に書きました - 紙屋研究所

    教育科学研究会編集の雑誌「教育」(旬報社)2022年6月号に「PTAはどう変わるべきか」というタイトルで執筆しました。 この文章は「保護者の願い、学校の現在」という特集の中の一文です。 編集後記に次のようにあります。 保護者が学校という場で他の保護者とつながったり、子どもと教育について教師と語り合ったりする機会がコロナ禍によって少なくなった。いやコロナ禍前からそんなつながりはなく、PTAは不要だという声もある。保護者にとって学校はどういう場になり得るのか、特集1で考えた。 西郷南海子「わたしたちのPTAが生まれるまで」、今関明子「ようやく見えてきた保護者の役割」の二つの文章とともに、拙稿を含め、合計で体験的文章が3載っています。これに一橋大学の教員である山田哲也の「『知識基盤社会』像をどう編み直すか」という巻頭論文が組み合わさっています(これ以外にもリレートークや論文がありますが)。 前

    「PTAはどう変わるべきか」:雑誌「教育」に書きました - 紙屋研究所
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    zakinco 2022/05/22
  • 日本共産党の自衛隊論を整理する - 紙屋研究所

    この記事。 news.yahoo.co.jp ついている「はてブ」のブコメが、まあなんと言おうか…。 b.hatena.ne.jp なーんて冷笑している場合じゃない。こういうブコメがつくのも、共産党が国民に広く自分の立場をこれまで知らせてこなかったという「問題」でもあるのだろう。知らないのは、国民のせいではなく、当該政党の努力の問題じゃ、ということ。 共産党自衛隊に対する方針(ざっくり簡単に) 日共産党自衛隊への態度とはつまるところ、こういうことだ。 自衛隊は違憲であり、将来的には憲法9条は完全実施(自衛隊の解消)されるべきである。 しかし、それは将来、アジアの国際環境がよくなり、国民が「もういいじゃない?」と合意してのちであって、それまでは自衛隊は存在するし、活用する。専守防衛の部隊として侵略者と戦うのである。 共産党が参加する政権ができたときも同じ。党としては違憲という考えを持ち

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    zakinco 2022/04/08
  • 今年度の中学英語が大変になっている可能性はないのか - 紙屋研究所

    中2の娘の定期テストの結果を見る。 英語の最下位クラス(0〜29点/100点満点)にかなりの人数がたまっている。他の教科と比べても段違いだ。1学期・2学期・3学期とこの傾向は変わらない。 グラフにしてみた。 この学校だけ、英語の授業が悪いのだろうか? そういう可能性もある。 しかし、今年から中学校の英語が変わった、と前に記事で書いた。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com そのエントリで紹介した、日経新聞2021年9月28日付の「受験考」欄記事「ついていけず悩む生徒」を一部引用する。 学校の授業の流れはまず英語の歌を歌い、英単語ビンゴをする。そしてチャット(2人1組で決まったフレーズを言い合うが、細かな発音指導などはしない)。さらに教科書文の音声を聞き、簡単な和訳を教師が言う。これで授業終了。 教科書文はおろか受動態や現在完了形といった文法の丁寧な解説はない。しか

    今年度の中学英語が大変になっている可能性はないのか - 紙屋研究所
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    zakinco 2022/03/19
    やべー
  • ウクライナ問題と憲法9条 - 紙屋研究所

    福岡市議会は3月3日に全会一致でロシアウクライナ侵攻を非難する決議をあげた。 ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議 ロシアは去る2月24日、外交手段による問題解決を模索した国際社会の努力を踏みにじってウクライナへの軍事侵攻を開始し、主要都市の占拠に向けた、軍事施設の破壊を始めとする一方的な軍事行動を展開している。こうしたロシアの攻撃により、ウクライナでは多くの国民が犠牲となり、また数多くの難民が生じている。 ロシアによる軍事侵攻は、領土の一体性の侵害と武力の行使を禁じた国連憲章及び国際法に明瞭に違反するものである。また、力による現状変更の試みは、平和を希求する国際的な秩序への明らかな挑戦であって、断じて許されるものではない。 さらに、ロシアは、我が国を始め国際社会が連携して実行している経済制裁に反発し、戦略核兵器の使用を示唆した。こうした威嚇や挑発は、全ての人類と文明社会への敵対行為

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    zakinco
    zakinco 2022/03/07
  • 「暴力革命」宣伝のスジの悪さ - 紙屋研究所

    “日共産党は現在も暴力革命を方針とする政党である”という宣伝は、現代では珍しいほどかけらも真実がない純然たるデマである。なんの根も葉もない。大昔は共産党はどうだったとか、何があったとか、そういうことを百歩譲って認めるとしても、今現在共産党がそんななんのメリットもない意味不明の方針を1グラムもとっていないことはあまりにも明瞭だからである。 もし当に暴力革命をやるつもりでいるなら「最近どこかで武装訓練をしているのをみた」とか「あそこに大量の武器が隠してある」とか、そんな情報が、全国で100や200あっても良さそうなものだが、まるで聞こえてこない。当たり前である。そんな方針も活動も何もないからである。 だから公安調査庁が60年もかかって日共産党を「調べて」いるのに、いまだに破防法を適用できない。何も出てこないからである。3年成果が出なければ情け容赦なく事業が終了する世知辛いこの公務渡世で、

    「暴力革命」宣伝のスジの悪さ - 紙屋研究所
    zakinco
    zakinco 2021/09/17
    もしかして自衛隊内の日本共産党支持率が5割超えたとかの事実があるんですかね?
  • 党内の自由な議論を根拠に処分されるべきではない - 紙屋研究所

    立憲民主党多平直議員の問題。 https://digital.asahi.com/articles/ASP7F3JHWP7FUTFK008.html 多氏は5月、刑法で性行為が一律禁止される年齢(性交同意年齢)を現行の「13歳未満」から引き上げることを議論する党の「性犯罪刑法改正に関するワーキングチーム(WT)」に出席。外部から招いた有識者に対し、「例えば50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と発言した。 この話は、いくつもの問題が重なっている、というか未整理のまま積み重なって議論されてしまっている。 特に、立憲民主党によって設置された第三者機関「ハラスメント防止対策委員会」が多議員や関係者にヒアリングしてまとめた調査報告書をぼくも読んだが、最終的に発言とその扱いをめぐる問題ではなく、「毎回、高圧的に語気を強めて意見したり、

    党内の自由な議論を根拠に処分されるべきではない - 紙屋研究所
  • 上西充子『政治と報道 報道不信の根源』 - 紙屋研究所

    書は、第一に、マスコミの政治報道への違和感から出発してそれを市民による権力監視の方向で正そうとしている。第二に、マスコミとは別のジャーナリズムの姿を見せて、政治報道のオルタナティブを示している。 政治と報道 報道不信の根源 (扶桑社新書) 作者:上西 充子 発売日: 2021/02/28 メディア: 新書 第一の点については、例えば「野党は反発」「与党は逃げ切り」などの表現を取り上げ、与野党の政局ゲームのように報じる姿勢を批判する。法案について国会審議で争われた中身をきちんと書いて、問題があればえぐるようにすべきだと主張する。また、マスコミの中ですでに自己変革の動きが起きていることも紹介している。 第二の点については、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」(日曜版)が「桜を見る会」をスクープしたことを取り上げ、マスコミの記者は同会を長年知って取材もしながら何ら問題意識を持たなかった点に注目。「赤

    上西充子『政治と報道 報道不信の根源』 - 紙屋研究所
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    zakinco 2021/04/25
  • 村崎一等兵のセリフを読む - 紙屋研究所

    ここ数年続いていることは毎日の筋トレと、風呂場での大西巨人『神聖喜劇』の朗読である。 対馬での軍隊生活を描いた『神聖喜劇』の方は、もう何べんも読み返しているが、今は光文社版文庫の第2巻、主人公の東堂が対馬には大きな軍隊が駐留しているのになぜ買売春の施設がないのかをいぶかるシーンのあたりを読んでいる。 神聖喜劇〈第2巻〉 (光文社文庫) 作者:大西 巨人 発売日: 2002/08/01 メディア: 文庫 構成上少し変わっていて、東堂が上級者にインタビューをするかのような記述がずっと続く。 『神聖喜劇』を朗読していて、一番読み応えがあるのは、北部九州の言葉での会話が続くシーンで、ここはまさにそれである。 東堂が好感を抱いている村崎古兵のセリフは、切れ目がほとんどなく、啖呵のような小気味よいリズムとアグレッシブな調子があり、読んでいてクセになる。 次にあげるのは、村崎一等兵が、神山上等兵の「売

    村崎一等兵のセリフを読む - 紙屋研究所
    zakinco
    zakinco 2021/01/24
    長崎に住んでいたことがあるのでなんとなく九州イントネーションが分かる。
  • 大きな枠組みに目を向けさせないようにする - 紙屋研究所

    なぜ「自分のできること」の範囲に限定するのか 娘(中1)が「環境新聞」というのを学校の宿題で作っていて、横から眺めていた。 温暖化について書いている。 「結論は自分ができることを書かないといけないんだ」と言って、ムダな電気を消すとかそういうことを書いていた。 その後授業参観で、クラスの壁に貼られた、クラスの生徒たちがそれぞれつくった「新聞」を見る機会があったが、温暖化だけでなく、ごみの減量とか、プラスチックごみの縮減とか、さまざまな環境問題についてまさに「自分ができること」で締めくくられていた。例外なく全て。徹底した指示・指導なのであろう。 なぜ「自分のできること」の範囲に限定するのだろうか。どうして「2030年に8%という低すぎる福岡市の再生可能エネルギー普及率の戦略を引き上げる」とか「プラスチック全般に拡大生産者責任を徹底する」とか、そういう「大きな話」を書いてはいけないのだろうか。*

    大きな枠組みに目を向けさせないようにする - 紙屋研究所
    zakinco
    zakinco 2020/11/13
    子どもたちには、我々子どもにできることはここまでで、残りの大部分の責任ある行動は大人の仕事だ、とまとめに書いておいてほしい。
  • 山田昌弘『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』 - 紙屋研究所

    タイトルに惹かれて読んだ。 日少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される当の原因~ (光文社新書) 作者:山田 昌弘 発売日: 2020/05/29 メディア: Kindle版 山田がいうには、 日はスウェーデン、フランス、オランダの対策をモデルにしてしまった。 これらの国の固有の価値観を少子化対策の前提にしてしまった(子は成人したら独立する、仕事は女性の自己実現など)。また日固有の価値観をスルーしてしまった(リスク回避、世間体重視など)。 ということである。 因果が逆では 全く当たっていないわけではないけども、基的に因果が逆ではないのか、というのが書を読み終えた率直なぼくの感想である。意識や志向の問題ではなく、長い自民・公明政権下での政策の遅れ(というか逆方向)がそのような意識や志向を作り出してしまったのである。それなのに、山田は意識や志向から欧州との差やこれか

    zakinco
    zakinco 2020/11/02
    医療年金福祉のお金は現在の税収からではなく黒田バズーカで生み出しているんで、いつ破綻してもおかしくない状況。日本はすでに財政破綻国家で何を積み上げても意味がないから、そこから手を付けないとなあ。
  • 「自助・共助・公助」論について2つ言いたい - 紙屋研究所

    菅義偉の「自助・共助・公助」論が議論になっている。 www.huffingtonpost.jp agora-web.jp これらの記事にあるように、「自助・共助・公助」論は菅個人の主張ではない。自民党政治の根幹に座る太い考え方である。つまり菅個人の「思いつき」ではなく、イデオロギー的に強固であり、ある程度体系化されているものなのだ。 特に自治体行政の現場での町内会統制はこれを理論的な屋台骨にしている。各種の条例、計画はこの文言のオンパレードである。当に検索すれば掃いて捨てるほどあるが、一例として、宮崎県日向市の「協働のまちづくり指針」をあげておこう。 https://www.hyugacity.jp/tempimg/20140319165056.pdf ビジネスならビジネスのシーンで支配的なイデオロギーというものがあり、経営者だけでなく労働者も少なからずそれに絡め取られている。*1 地域

    「自助・共助・公助」論について2つ言いたい - 紙屋研究所
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    zakinco 2020/09/14
  • 「安倍政治」は終わったのか・続くのか - 紙屋研究所

    安倍首相が病気を理由に辞意を表明して、安倍政権は退陣することになった。 いくつかの安倍政権論、安倍首相論が出ているけども、肝心なことは、安倍政権がやっていた政治、すなわち「安倍政治」は終わったのか・続くのか、まだ全然判断できないということだ。何か安倍首相の辞任とともにそれらの政治が自動的に終了し、区切られてしまうわけではない。 自民党内での後継選びが盛んだけど、ぼくが知りたいことは、名前が挙がっている各候補が「安倍政治」の何を受け継いで、何をどう変えるのか、っていうこと。それは、野党に政権が代わるとしても同じである。 ぼくはサヨクであるから、サヨクとしてこういう政策をやってほしいというテーマ(例えば消費税の減税とか、PCR検査の拡大とか)はいくつかある。それは右派や保守派からすれば認められないものも多かろう。 しかし、個々の政策のことを、ここで言いたいわけではない。 サヨであろうがリベラル

    「安倍政治」は終わったのか・続くのか - 紙屋研究所
    zakinco
    zakinco 2020/08/31
  • コロナ禍の下での届くプリントが嫌いでクリスタが好きな娘 - 紙屋研究所

    新型コロナの感染拡大による学校の臨時休校はまもなく終わる。 中学に入ったのだが一度も学校に行っていない娘は、1日1回「散歩」または「サイクリング」をする以外、ずっと家にいて、ずっとPCの前にいた。ラインと、クリスタ*1と、にじさんじと、ツイッターである。 「絵が上手くなりてえなあ」というのが口癖で、1日に30回くらい言っている。 ついで多いのが「学校早く始まらないかなあ」「友だちに会いたいなあ」である。 そして「夜空メルが…」とぼくが話題を振ると、いついてくる。入れいである。お前は夏の堤防にいるハゼか。そしてコミュニティにおける親和と闘争、炎上や賛美などについてまるで我が事のように悩んでいる。お前が運営しているわけではないぞ。 そういう彼女にとって、中学校から送られてくるプリントは、まったく「外的」なものである。封筒で届く不気味なプリントの束は、彼女の生き様とは何も交錯しない、彼女の生

    コロナ禍の下での届くプリントが嫌いでクリスタが好きな娘 - 紙屋研究所
    zakinco
    zakinco 2020/05/19