子(し)曰(いわ)く、君(くん)子(し)は其(そ)の言(げん)の其(そ)の行(おこな)いに過(す)ぐるを恥(は)ず。 先生 ――「よくできた人はことばがおこないを越えるのを恥じる。」(魚(お)返(がえり)善雄『論語新訳』) 孔子様がおっしゃるよう、「君子たる者は、言葉が行いよりも大げさなのを恥じる。」(穂積重遠(しげとお)『新訳論語』) 先師がいわれた。―― 「君子は言葉が過ぎるのを恥じる。しかし実践には過ぎるほど努力する」(下村湖人『現代訳論語』) 『注疏』に「此の章は人に言・行をして相副(そ)わしむるを勉(すす)むるなり」(此章勉人使言行相副也)とある。『論語注疏』(国立国会図書館デジタルコレクション)参照。 『集解』には、この章の注なし。『論語集解』(国立国会図書館デジタルコレクション)参照。 君子恥其言而過其行 … 『義疏』に「君子の人、言を顧みて行いを慎む。若し空(むな)しく言を