学校から社会に出ると「クラス」は「階級」に 「クラス」の最も一般的な訳語は「学級」だ。少なくとも学校の中ではそういう意味で使われている。 しかしながら、一歩社会に出ると「クラス」は、「階級」を意味している。英語で言う“class conflict”はそのまま「階級闘争」だし、“class difference”は「階級格差」ということになる。 なるほど。 ということになると、「クラス仲間」とか「クラス対抗」といった常套句も、にわかに生臭い響きを持って聞こえてくるではないか。 「クラス」の漢語訳として使われる「級」が、「ランク=等級」の意味を含んでいるのも偶然ではない。たとえば、女性向けファッション誌が、ブランドものバッグの写真キャプションで「クラス感のある」といった表現を使った場合、そこには「貴族的な」「ハイソサエティーらしい」といった階級意識丸出しのニュアンスが含まれている。 公務員に支