将棋のプロ棋士養成機関「奨励会」の対局が5日、東京・千駄ケ谷の将棋会館であり、西山朋佳(ともか)二段(20)が2連勝して規定の成績に達し、プロ四段にあと一歩と迫る三段に昇った。現行規定で奨励会三段になった女性は、里見香奈三段(23)=女流四冠=に続いて2人目。20歳5カ月での三段昇段は里見三段の21歳9カ月より1年以上早い。 西山新三段は大阪府大阪狭山市出身。2010年3月に奨励会に入った。昇段を決め、「今日、絶対に上がろうと思っていたので、ホッとしました。メンタル面も鍛えて頑張りたい」と語った。 三段になると半年単位のリーグ戦を戦い、上位2人が四段になれる。これまで女性の棋士は誕生しておらず、今年10月からのリーグ戦に、棋士とは別制度の女流棋士としても活躍中の里見三段が初参戦している。西山新三段は来年4月から参加する。(深松真司)