夢をあきらめたのはわたしの根性がないためです。 わたしには将来の夢がありました。その職業に就くため、資格を取ることができる大学に進学し、その課程を履修しています。 課程を修了し、単位を取って卒業したら取得できる資格ですから、履修する学生は多くいます。 けれど、本気でその職業になりたいと思って講義を受けている人は、きっと、10人もいません。わたしはその10人程度のうちの一人で、むずかしい道だということは理解した上 で、そこそこに勉強をしていました。 卒業と同時に得ることができるような資格ですが、けれど就職は非常にきびしい世界です。そもそも職員が飽和状態で、予算的にも人件費を払う余裕がなく、運良く就職できたとしても期限付きの臨時職員で、それだってなれるかどうかわからないような職業です。毎年募集人数は減っていき、さまざまな技術が発展していくにつれて、必要なくなるのではないかと言われている職業です