いまやトラッキングデータの活用は、多くのスポーツにおいてなくてはならないものになってきている。例えば米MLBでは、「STATCAST(スタットキャスト)」というトラッキングシステムを活用して非常に多くのデータを取得・分析している。これによって選手のパフォーマンスや戦術の構築に役立てることはもちろん、エンターテインメント的な面白さを提供することにも一役買っている。 スタットキャストは今、野球だけではなく、他のスポーツでも導入が進められようとしている。「スポーツアナリティクスジャパン2017(以下、SAJ2017)」(主催:一般社団法人日本スポーツアナリスト協会、2017年12月2日)ではスタットキャストを開発したジョー・インゼリーロ氏(BAMTECH Media社・CTO)が登壇。スタットキャストがこれからどのようにスポーツの在り方を変えていくのか、その構想を語った。