具体的には、同地域の稲を栽培する農場において、高度測位信号を用いて自律走行型ロボットトラクターを制御し、実際の農作業を行う実証実験を実施する。この実証実験を通じて、現在技術実証が進められている、RTNet、RMIT、MADOCAの3種類の高精度測位方式からオーストラリアでの精密農業に適切な方式を選定することを目指すという。 従来のGPS衛星から測位データを直接受信する精密単独測位方式(PPP方式)の測位精度は約10-20cmが限界で、センチメートル級の測位に置き換えることができないことが課題となっていた。 そこで、本調査ではオーストラリアの電子基準点を使用した新しい精密単独測位方式(PPP-AR方式)を適用することで測位精度を高め、誤差5cmの精度で農作業ができることを目指す。 2014年11月末に本調査の最初の実証実験を行い、自律走行型ロボットトラクターを使用した稲の立毛時期における条間