はじめに 2月はじめに『西洋古代の地震』という書籍が刊行されました.原著はG. H. WaldherrによるErdbeben, das aussergewöhnliche Normale : zur Rezeption seismischer Aktivitäten in literarischen Quellen vom 4. Jahrhundert v. Chr. bis zum 4. Jahrhundert n. Chr.(『地震,異常なる普通:紀元前4世紀から紀元後4世紀にかけての文学的典拠における地震活動の受容について』)というタイトルのドイツ書です.私は「第2章 地中海圏における地震活動――地震構造的な概観」と「第3章 古代における地震理論」,索引関係を担当しました. 足掛け3年くらいやっていた仕事ということもあり,振り返ってみて色々と感慨や反省もあるので,後のためにも作業の流