農業は骨の折れる仕事だ。とくにミャンマーでは重労働だ。その理由は、国民の年間所得が低いこと(600米ドル程度)、インフラが未整備なこと、質の良い農具が手に入らないことなどがある。ヤンゴンで高度な農具を開発して国内の農家を支援している社会事業、「Proximity Designs」のデザイナーとして、私たちの挑戦を紹介しよう。 Proximity Designsのエンジニアが機械工に「ロータス灌漑ポンプ」のプロトタイプについて説明している 私たちが支援している農家と同じく、私たちの仕事も楽ではない。製造コストを低く抑えなければならないのだが、最近までプロトタイピングは高価な金属加工機に頼らざるを得なかった。時間もかかるしコストもかかる。2015年の後半に私たちは、元の仲間であったZachary GouldからMakerBotのことを知り、3Dプリンターが私たちのプロトタイピングサイクルの一部