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ブックマーク / fujipon.hatenablog.com (94)

  • 図書館の本に、コーヒーをこぼしてしまった時のこと - いつか電池がきれるまで

    もう何年か前の話です。 図書館で借りたを汚してしまったことがあります。 読みながらコーヒーを飲んでいたのですが、手を滑らせて、コーヒーを開いたの上から、ぶちまけてしまったのです。 そのときは、ものすごく落ち込みました。 ああ、なんてことをしてしまったんだ……と。 好きとしては、こういう形で、公共のを汚してしまった自分が情けないし、このをどうしようか、と考えこんでしまったのです。 なんとか、シミ抜きできないものかと試してみたのですが、汚れた範囲があまりにも広く、程度もひどいため、まったく効果はみられず。 なにかうまい方法はないか、同じを買ってきて、さりげなく入れ替えてはどうか、などとも考えたのですが、図書館というのは汚れにくいようにコーティングがされていて、すり替えるのは難しそう。 いっそのこと、夜中に返却ボックスに投げ込んで、知らんぷりして、連絡が来たら「僕は知りません!」

    図書館の本に、コーヒーをこぼしてしまった時のこと - いつか電池がきれるまで
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    zeromoon0 2024/04/22
    「だから、困ったときには、自分ひとりで抱え込まないでね。」
  • 2024年の「インターネットと人間の限界」と「面白いこと」について - いつか電池がきれるまで

    あけましておめでとうございます。 年もよろしくおねがいいたします。 このブログでは、毎年、新年最初のエントリは、「現在のブログ情勢と今年の展望」みたいなことを書いているのです。 fujipon.hatenablog.com fujipon.hatenablog.com fujipon.hatenablog.com しかしながら、現実問題として、「ブログ界隈」に関しては、「みんなにアピールするメディアとしてはもうオワコンです。好きな人たちが細々と続けていく趣味になりましたね」という言葉で言い尽くされてしまうかな、と思うんですよね。 それは別に悪いことではなくて、自然なことなんだろうな、と。 これだけネットやSNSが地雷原みたいになってしまうと、中途半端に関わらない方が楽に生きられる、とも思います。 僕などは、若い頃に、まだ発展途上だったネットで「知らない人とゆるくつながっていく面白さ」を知

    2024年の「インターネットと人間の限界」と「面白いこと」について - いつか電池がきれるまで
  • 羽生結弦さんの離婚発表と「推しの幸せを素直に願う」ことの理想と現実 - いつか電池がきれるまで

    www.sponichi.co.jp 昨日(2023年11月17日)の夜、Yahooニュースのトップでこのことを知って、深夜にもかかわらず、「は?」と声が出てしまいました。 離婚……って、ついこのあいだ結婚したばかりなのでは……羽生善治さんの間違い?いや、将棋の羽生さんなら、個人的にはより一層せつないのだが…… いやほんと、マスコミもファンも、私生活は悪いことでもしていなければ放っておいてあげればいいのに、とオリンピックでは羽生さんを応援する、という程度の僕は思ったのですが、羽生結弦さんのファンの熱さはさまざまなところで見てきたので、こういうこともありえるよな、とは感じました。 誹謗中傷したり、つきまとったりする側は「自分は大勢の同じような人間のひとり」でしかないのだけれど、被害を受ける側からすれば、ひとりの人間に「お前を恨む」「命を奪う」なんて言われるだけで、もう不安で仕方がなくなってし

    羽生結弦さんの離婚発表と「推しの幸せを素直に願う」ことの理想と現実 - いつか電池がきれるまで
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    zeromoon0 2023/11/19
    「推し活」のよくないところは、依存症レベルなのに周囲も過激な思考や散財をしているから「私なんかまだマシ」と思うところだと思う。風俗借金や誹謗中傷、みんなでやれば怖くない……。
  • 君たちはどうdisるか - いつか電池がきれるまで

    maidonanews.jp こんなネットニュースが話題になっていました。 日頃、高齢者と接することが多い僕は、これを読んで、「ああ、この高齢者は認知症なのかもしれないな」と思ったのです。 認知症にもさまざまなタイプ、状態、症状があって、ずっとベッドに横になっていて、全面介助を要し、コミュニケーション困難、というのはかなり進行しているものなんですよね。 初期症状では「ちょっと物忘れがひどくなる」くらいのこともあるし、身体はしっかり動くし、その場での受け答えはちゃんとしていて、「ああ、この年齢でも認知機能は維持されているんだな」と思いきや、数分前に自分で言ったことを忘れていたり、家では火の不始末を繰り返していたり、通販でありえないくらいの爆買いをして、それをすっかり忘れていたりするのです。 世の中というのは怖いもので、そういう「一見しっかりしていそうにみえる高齢者」を利用して、保険とか金融商

    君たちはどうdisるか - いつか電池がきれるまで
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    zeromoon0 2023/08/30
    加害者とされる側に認知症、精神疾患、その他何らかの困難が想定されるものはあまり弄りたくないけどね……
  • 「『劇場版ドラえもん』マンネリ化問題」について - いつか電池がきれるまで

    ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ orangestar.hatenadiary.jp 僕がはじめて映画館で映画を観たのは『のび太の恐竜』(最初のドラえもん映画)で、『ゴジラ』の映画が同時上映だったのを覚えています。 昔は、映画って2立てが当たり前だったんだよなあ。今から考えると、お得だったような気もするし、観たい映画だけ観られる現在の状況のほうが効率的なのかもしれないし。当時は家庭用ビデオデッキも普及しておらず、「映画を観るには、映画館(あるいはその他の会場)で上映されているものか、テレビ放映されているものを観るしかない」時代であったことも付記しておくべきでしょう。夏休みの夜とかに、高架下で「子ども会の映画上映」とかあったなあ。 というように、とかく年寄りの話は長くなりがちなので題に戻ると、「ドラえもん映画のマンネリ化」あるいは「パターン化」は、僕もずっと感じているので

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    zeromoon0
    zeromoon0 2023/04/04
    まだ本編は見れてないけど、今作はゲストと主題歌にアイドルを起用して純粋な子供向けというよりその保護者に目配せしまくりなのが割と気になってる、というかドラえもん映画は少し前から保護者路線に舵切ってる。
  • 「あなたには弱者の気持ちがわからない」という呪縛 - いつか電池がきれるまで

    ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ kawango.hatenablog.com これを読んで思ったことなど。 僕は川上さんのことがずっと気になっていて、著書も読んできたし、けっこうファンでもあるのです。 fujipon.hatenablog.com 冒頭のエントリも、川上さんは川上さんの目で見てきた世界のことを書かれていて、その率直さには頭が下がります。 「あなたには弱者の気持ちがわからない」っていう言葉は、僕もネットでよく浴びせられて、考え込んでしまっていました。 「なんだ医者か、勝ち組じゃん」 「親ガチャ勝ってるだろ」 「お前みたいな恵まれた立場にいるやつに、俺たちの気持ちはわからないよ」 もう10年近く前、ほとんど一睡もできずに働いていた当直の夜に、急性アルコール中毒で救急搬送されてきた若者がいました。 ぐったりしながらも必要な処置をしていたら、その若者は少し酔いが醒

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    zeromoon0 2023/03/26
    「その人にはその人だけの地獄がある」ということだと思う。
  • 『はてなブックマーク』の終りとインターネット・ワンダーランド - いつか電池がきれるまで

    yoppymodel.hatenablog.com www.tyoshiki.com anond.hatelabo.jp 『はてなブックーマーク』界隈が、にわかに慌ただしくなっています。 というか、運営側が急にどうこう、というわけではなくて、人気ライター・ヨッピーさんの記事とそれに対する「はてなブックマーカー」たちの反応、さらにヨッピーさんがそれに反論し、いろんな人たちも顕名匿名で参戦しています。 ああ、なんかこの話題の記事に「いっちょかみ」しようとして人がワラワラ集まってくるブログの雰囲気って、なんか懐かしいなあ。 というわけで、僕も「いっちょかみ」してみます。 この「はてなブックマークにはもううんざり論」というのは、僕にとっては無縁な話ではなく、これまで何度も「もう廃止してしまえ」と書いては大バッシングされ続けてきたのです。 fujipon.hatenablog.com b.haten

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  • 緩募:「煮詰まった中年男性」の気分転換の方法 - いつか電池がきれるまで

    ちょっと弱っている。というか、なんだか煮詰まっている。 新型コロナウイルスの流行から2年半、ようやく収束も見えてきたのではないか、と思いたい状況ではある。 僕自身は、50年間インドア系として生きてきて、外に出るのはギャンブルかゲームセンターか書店に行くときだけで十分……なつもりだった。いやそもそも、これらのことさえ、今の世の中では家に居ながらにしてほとんど可能になっている。昔は「やっぱり馬券が手元にないと盛り上がらない」と思って場外馬券売り場になんとか時間をつくって通っていたものだが、最近はネット投票全盛となり、発売締切直前でオッズが大きく変動するので、僕のような薄利命党でなるべく当てて気分良く過ごしたい人間にとっては、発走直前のオッズまで確認して買わないと「当たったけどマイナス」みたいなことが頻繁に起こるのだ。ネットはどこからでも、リアルタイムで参加できるという大きなメリットがある一方

    緩募:「煮詰まった中年男性」の気分転換の方法 - いつか電池がきれるまで
    zeromoon0
    zeromoon0 2022/09/27
    推し活。特に推すものなんかないだろうけど近くの動物園で「この象推すか」と思いながら見てると、何だかすごく愛おしくなって生きる気力も出てくる不思議。気がつくと望遠レンズ抱えて動物園通いとかしてる。
  • もう読んでくれる人がいなくなって、話題にも、お金にもならない『ブログ』というもの - いつか電池がきれるまで

    yutoma233.hatenablog.com 『おのにち』さんは「はてなブログ」を長い間書いておられる方で、僕とは直接の絡みはほとんどないものの、固定読者も大勢いて、マイペースで更新されているのだろうな、と思っていました。 別にブログをやめるとかそういう話じゃなくて、『はてなブログ』有料版の期限が切れたのを延長せずに無料版でやります、というだけの話ではあるのだけれど、最後のほうに、こんな文章があったのです。 最近は、昔感じていたブログへの熱意みたいなものが残念ながら薄れてきつつあるんですけど、それでもやっぱり書くことは楽しいし、同じブログ仲間だ!と親近感を抱いている人達もたくさんいるので、これからも細々と続けていけたらいいなぁと。 ああ、ブログへの熱意みたいなものが薄れてきているのは、僕だけじゃないんだな、と。 それは別に今にはじまったことではなくて、もう5年前くらいから、僕が書いてい

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  • 僕と西原理恵子さんと「愛すること」の呪い - いつか電池がきれるまで

    anond.hatelabo.jp news.allabout.co.jp 僕が西原理恵子さんのことを知ったのは、20代半ばくらいだったと記憶しています。仕事で遅くなった帰りに寄った書店(当時はまだ23時くらいまでやっている郊外型書店が結構あった)の文庫コーナーで見つけた『怒涛の虫』というエッセイ集を手に取ったのが始まりでした。 その後、神足裕司さんと組んだ『恨ミシュラン』が話題になり(こんな有名店に「喧嘩を売る」ようなが『週刊朝日』に載るのか!と当時は驚きました)、西原さんは、税務署と闘ったり、女の子の生き方を指南したり、アルコール依存症に関する講演をやったり、『毎日かあさん』で「育児のカリスマ」的な存在になったりして、ずっと人気作家であり続けています。 僕に取っての西原さんの第一印象は「こんなギャンブラーで破滅型の女がいるのか……」でした。 西原さんの作品をずっと読んできていて、あの

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  • 電車内喫煙を注意した高校生が暴行された事件で、東名高速で起こったことを思い出した。 - いつか電池がきれるまで

    www.fnn.jp なんてひどいヤツなんだ、みんなが関わらないようにしているなかで、勇気を出して注意したこの高校生は立派だ! そう思う一方で、これからまだ楽しいこともたくさんあるはずの若者が、こんなことで危険な目にあうなんて割に合わないよなあ、「スルー力」を発揮したほうが良かったんじゃないかなあ、話が伝わる相手なら、この御時世で車内喫煙とかしないだろうし、と僕も考えたのです。 そう考えたあとに、自分も「世の中には、説得不可能(あるいは至難)な、関わってはいけない人がいる」と判断している人間になってしまったことが、少し悲しくなりました。僕も中学生くらいの頃だったら、「そんなの差別的な考えだ」「自分さえ良ければ、みんなが困っていても、これからこの人と電車に乗る人が迷惑な思いをしてもいいのか」などと「説得あるいは注意すべき」寄りの答えを出していたような気がします。 fujipon.hatena

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  • 博物館でのスケッチ問題と「出る杭が打たれるインターネット」について - いつか電池がきれるまで

    note.com これが『はてなブックマーク』のホットエントリに挙がっていて、まずタイトルをみて、「ああ、これは博物館が責められる流れなんだろうな」と思いながら読みました。 著者側は「模写禁止」になっていたというルールを認識しておらず、子どもが歴史的遺物やアートに興味を持ってくれていることを喜び、好奇心を伸ばそうとしていたのに、それが妨げられて残念に思っていることが伝わってきます。 僕も何度か海外の美術館に行ったことがあるのですが、作品を模写している子どもたちや美術学校の学生らしき人がけっこういて、みんなものすごく上手くて驚いたのと、こんなふうに世界的な名作を間近なところで模写できるというのはすごいな、と感心したのです。 ノルウェーのオスロ美術館では、ムンクの『叫び』が、ほとんどノーガードで展示されていて、写真も撮影できましたし。 ただ、だから海外は良くて日が悪いか、というと、そうも言い

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  • 「就活女子大生、乳児殺害遺棄」として語られている事件と、「どうしてそんなことをするのか理解できない人々」のこと - いつか電池がきれるまで

    www.dailyshincho.jp なんてひどい話だ……と思いつつも、僕はこの人の行動をどう解釈していいのか、わからなかったのです。 法廷では、犯行時の詳細な行動が再現された。北井被告は、トイレットペーパー「3巻分」をちぎって3回、赤ちゃんの口に突っ込み、さらに首を絞めて殺害。遺体を持ったまま空港内のカフェに入り、アップルパイとチョコレートスムージーを頼み、写真まで撮っていた。その後、予約していたホテルにチェックイン。スマートフォンで検索して見つけたイタリア公園に向かっていた。 「パニックになって頭が真っ白になった」。被告人質問で犯行動機についてこう答えた北井被告。彼女がもっとも気にかけていたのは、翌日に控えていた航空関連会社の面接試験だった。 「一人では子供を育てていく経済的な余裕がない。就職活動の邪魔になると思った」 なんて無責任な人間! 子どもを殺害したあとに、カフェでアップルパ

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    zeromoon0
    zeromoon0 2021/10/02
    この手の件に下手に関わると魂吸われるレベルでこっちの神経も摩耗するので片手間で支援しにくいのも見過ごされがちになる要因のひとつにあると思う。悪く言うと「救いがいのない人」という言葉なんだと思う。
  • 「インターネット文学」が生まれ、二極化していった20年間のこと - いつか電池がきれるまで

    はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」 僕がはじめて自分のホームページを作ったのは、1999年だから、もう20年以上前になる。 パソコン通信の時代には、そういうものがあるのは知っていたけれど、知らない人とやりとりするなんて怖いな、電話代もかかるみたいだし、という感じで、そんなに興味を持てなかった。 でも、職場でインターネットというものにはじめて触れて、雑誌に紹介されている個人サイトを覗いてみて、僕はインターネットの「日記」に魅了されてしまったのだ。 そこには、家族との日常を淡々と記録している人、趣味について書き続けている人、進行中の不倫や専門職での出来事を匿名で告白している人、婚活で出会った異性のことを赤裸々に紹介している人、などが存在していた。 他人の日常を覗き見ることには、背徳的な新鮮さがあった。 それまでは、プロの作家の「お金になる文章」以外を読む機会って、ほとんどなか

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  • 「なんでGoogleで検索しないのだろう?」とcakesの人生相談炎上をみて思った。 - いつか電池がきれるまで

    cakes.mu またcakesか!みたいな話ではあるのですよねこれ。 この回の幡野さんの回答に対して、しかるべき公的機関の窓口などをちゃんと紹介すべきだ、という批判が集まったのも、これまで重ねてきた失態を考えると、致し方ないところではあります。 fujipon.hatenablog.com fujipon.hatenablog.com 個人的には、引っかかっているところもあって、当に相談者が問題を解決することを第一に考えているのであれば、ネットの「人生相談」に投稿するだろうか?それも、幡野さんという回答者を選ぶだろうか?とも思うんですよ。 そもそも、今の世の中で、気で問題解決をするための手法として、「ネットでの特定の回答者宛ての人生相談コーナー」の優先順位が高いとは思えないのです。 僕個人の見解としては、幡野さんの人生相談は「幡野さんに聞いてもらいたい、ネタにしてもらいたい」という人

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  • 「知らないことは恥ではない」時代と「義務教育で教えてほしかった」という嘆き - いつか電池がきれるまで

    nogreenplace.hateblo.jp これ、すごく面白かった。 というか、僕自身がめんどくさい人間でもあり、「私バカだから」と言う人に対して、「バカだから、って予防線張る前に、当にそう思っているんだったら、バカなことを言ったりしたりしないように用心して行動しろよ」とか思ってしまうんですよね。そもそも、これを言う人の半分くらいは、すごく賢い人なのでたちが悪い。 閑話休題。 冒頭のエントリを読んで思ったのは、1970年代生まれ、いわゆる「団塊ジュニア」とか呼ばれてしまう僕の若い頃、1980~90年代は、「知識が豊富な人を、みんなが尊敬していた時代」だったんですよね。当時はまだ「インターネット以前」で、トルストイとかスタンダールとかカフカとかシェークスピア、夏目漱石や森鴎外、マルクスやソクラテス、ニーチェなどが「読んでおくべき」だと認識されていました。「お前、ヴィトゲンシュタインも

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  • 「腐ったミカンの味」だったポカリスエットと「個人的清涼飲料水史」 - いつか電池がきれるまで

    note.com インターネットでの発信を長年やってきて感じるのは、パッと思いついたことを書いて、すぐに反応をもらえる面白さ、がある一方で、そういうコンテンツは長持ちしないというか、すぐに忘れ去られてしまうものだよなあ、とうことなのです。 一時的にPVを稼いだり、話題になったりすることはあっても、何か大きなものを変えるのは難しい。 僕はまともな論文をほとんど書けなかった人間なので、なおさらそう思います。 「経験や情報を蓄積すること」そのものが、けっこう他者との差別化につながるところもありますしね。 そういうのも、AIやビッグデータの解析で、優位性がどんどん失われつつあるのかもしれませんが。 冒頭のエントリを読んで、いちばん印象的だったのは、ポカリスエットの話だったんですよ。 pocarisweat.jp ポカリスエットって、1980年のデビューだそうですが、当時の僕にとっての「ジュース」は

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    zeromoon0 2021/02/17
    桃の天然水ヒューヒュー世代なのであの頃の「海洋深層水」とか「アミノ式」とかあの辺の泡沫ドリンクには思い入れが少しある。
  • あさのますみさんの連載消滅の件で、「またcakesか!」と思った人たちへ - いつか電池がきれるまで

    cakes炎上の結果、私の連載は消滅してしまいました。どうすればこの結果を回避できたのか、出版に関わる全ての人に、ご意見をうかがいたいです。 cakes炎上と、消滅した連載|あさのますみ @masumi_asano #note https://t.co/dEt8Mz5gNq— 浅野真澄@あさのますみ (@masumi_asano) 2020年12月9日 note.com ひどい話だ、と思いつつも、正直、これは僕があさのさんの側からこの話をみているからであって、「自死」を扱うというのは、家族に了解を得ている(あるいは、家族の側も語られることを臨んでいる)とはいえ、リスクが高いのも事実だよなあ、とも感じたのです。 藤村操の華厳の滝での自殺や、人気女性アイドルの飛び降り自殺は、多くの後追い自殺者を生んでしまいました。彼らは別に、自分の真似を他の人にしてほしいなんて思ってはいなかったはずなのですが

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    zeromoon0
    zeromoon0 2020/12/10
    よく「調査の結果炎上はほんの数パーセントの人が引き起こす」とか言うけど、ほとんどの人は「批判してるから炎上させているわけではない」と思ってノーカンしてると思う。
  • ブログには、物語にはない、人生の中途半端さが溢れている。 - いつか電池がきれるまで

    toyokeizai.net インターネットの文章は、この世にインターネットが存在するかぎり、消滅することなく、クラウドの海を漂い続ける……みたいなことを、僕も20年前には考えていたのです。 ブログは僕にとって「長すぎる遺書」みたいなものだと、ずっと思ってきたつもりだったのだけれど、そういうのも、20代独身男性が、居場所がなくて、世の中に対する僻み妬み嫉みみたいなものを書き連ねていた時代と、40代後半になり、諦めと受容のあいだ、みたいなところで日常に向き合っている今とでは違う、というか、「遺書」という言葉もかなり現実的なものになってきているのです。 そもそも、これが「遺書」だったとして、自分の身内に読まれても大丈夫なものなのか? 内容に問題が云々、以前に、「自分が知らないところで、家族や知人が自分のことに言及している」ということだけでも不快に感じられる可能性はありますしね。 若い頃の夢や希

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  • 「二度死んだ少年」と『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 - いつか電池がきれるまで

    www.msn.com mainichi.jp 僕が子どもの頃、父親が買ってきた手塚治虫の『ブラック・ジャック』で、「二度死んだ少年」という回を読みました。 あらすじを思い出して書こうと思ったのだけれど、検索していたら、『はてな匿名ダイアリー』に、この話のことを書いたものがあったので、リンクしておきます。 anond.hatelabo.jp www.akitashoten.co.jp 裁判で死刑判決が出たとき、傍聴席から、ブラック・ジャックは「死刑にするため助けたんじゃない!! どうしてわざわざ二回も殺すんだっ! なぜあのまま死なせてやれなかった!?」と叫んでいました。 死刑執行の際に「言い残すことは?」と問われた少年と刑務官の、「あのとき傍聴席で叫んでくれた人は誰ですか?」「ブラック・ジャックとかいう医者だよ」「その人に、ありがとう、と伝えてください」というやりとりが印象的だったのです。

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