トップ > 静岡 > 5月19日の記事一覧 > 記事 【静岡】 芝の輪状成長 静大研究グループが謎を解明 秘密はキノコ菌の物質 2010年5月19日 ジャガイモの苗を使い、AHXが作物に与える効果を検証する河岸教授=18日、静岡市駿河区で 静岡大創造科学技術大学院の河岸洋和教授の研究グループが18日、芝が輪状になって周囲よりも成長する自然現象「フェアリーリング」を引き起こす原因物質を、キノコに含まれる「2−アザヒポキサンチン(AHX)」と特定した、と発表した。この物質が、作物の収穫量を増やす効果も確認されたという。 フェアリーリングは、芝などが輪状に周囲より色濃く繁茂し、その後、キノコが生える現象。西洋ではフェアリー(妖精)が輪を作り、その中で踊った跡との言い伝えがある。キノコの菌が原因で起きるとされてきたが、何の物質が芝の成長を促しているかは未解明だった。 グループは実験に同現象を起こす