2007年に打ち上げられ、小惑星ベスタと準惑星ケレスを調べてきたNASAの探査機「ドーン」が、燃料切れのため、11年間にわたるミッションを終了した。 【2018年11月8日 NASA JPL】 今月初めごろ、NASAの探査機「ドーン」の運用チームは、準惑星ケレスを周回中の探査機から届くはずの通信を受け取ることができなかった。探査機の向きを変えるために必要な燃料が枯渇し、地球の方向へ通信用アンテナを向けたり、充電に使用する発電パネルを太陽に向けたりすることができなくなったとみられている。 「探査機に搭載された驚くべき技術や、探査機がもたらした重要な科学的成果、そして多くの発見を可能にしたチーム全体を称え、本日ここにドーン・ミッションの終了を祝賀します。ドーンが集めた驚異的なデータや画像の数々は、太陽系の歴史や進化を理解するうえでとても重要なものです」(NASA科学ミッション局副長官 Thom