仮想PC環境では、実際のフロッピー・ディスク(FD)だけでなく、仮想的なFDファイル(.vfdファイル)も利用することができる。物理的なFDメディアではなく、仮想的なファイルを利用することにより、FD(の内容)の保管や取り扱いが容易になるし、使用時にいちいち入れ替えたりする手間もかからなくなる。現在ではFDの使用頻度は必ずしも高くはないが、特に1台のサーバ上で複数の仮想マシンを利用する場合には、物理的なメディアよりも仮想的なファイルの方が都合がよい。仮想PC用のハードディスク・ファイル(.vhdファイル)や構成ファイル(.vmcファイル)などと同じように、扱えるようになるからだ。 .vfdファイルの実体は、FDの各セクタの内容を、ファイルにベタ書きしたものであり、特別なヘッダ情報などは一切付けられていない。先頭のセクタから順番に読み出して.vfdファイルにコピーしただけの、非常に単純な形式