はじめに SQLに対するよくある誤解の1つに、「SQLは帳票作成のための言語だ」というものがあります。確かに、SQLは定型・非定型を問わず、さまざまな帳票や統計表を作成するシステムで利用されています。そのこと自体に問題はありませんが、エンジニアにとってもSQLにとっても不幸なことは、SQLの本来の用途ではない結果のフォーマット整形までがSQLに求められることです。あくまでSQLはデータ検索を目的に作られた言語だからです。 しかし同時に、SQLは多くの人が考えているよりずっと強力な言語です。特に近年は、そうした用途にも対応すべく、OLAP関数をはじめとするレポート作成のための機能が多く取り入られるようになりました。システム全体としてソースを簡略化でき、十分なパフォーマンスを得られるなら、SQLの力を利用する価値は十分にあります。 本稿では、外部結合(OUTER JOIN)を利用したフォーマッ
はじめに 本稿ではRubyを使ってシンプルなPOP3サーバを作成します。 POP3は、いわゆる「メールの受信」のときに使われるプロトコル(通信規約)です。本稿では、このPOP3でサービスを提供するサーバの作成を通じて、以下のことを学びます。ネットワークプログラミングの基礎POP3の仕組みRubyによるネットワークプログラミングRubyによるUNIXシステムプログラミング POPdの概要 本稿で作成するPOP3サーバ(POPd)は、イントラネットなどの信頼できるネットワークを前提として作成します。そのため、セキュリティへの配慮は最低限にとどめ、できるだけシンプルな構造を心掛けます。ただし「最低限の配慮」として、パスワードが平文で流れないようにするため、POP3の中でも特にAPOPという認証方法を用います。 また、速度やメモリ容量に関してもあまり配慮しません。せいぜい数人から数十人が日常的に使
はじめに SQLというのは変わった言語です。こういう印象は人によって差があると思いますが、おそらく最初に手続き型言語を学んだ正統派のプログラマやSEほど強くそう感じると思います。 SQLに違和感を感じる理由は、いくつか考えられます。第一に、SQLが「集合指向」という発想に基づいて設計された言語で、この設計方針を持つ言語が少ないことです。そして第二に、それに劣らず大きいのが、最初に学んだ言語のスキーマ(概念の枠組み)が心理的モデルとして固定され、それを通して世界を見るようになるため、異なるスキーマを持つ言語の理解が妨げられることです。 本稿では、HAVING句のさまざまな応用方法を紹介していきますが、その際、手続き型言語とSQLの考え方を比較します。それによって、私たちが手続き型言語で身に付けた無意識の心理的モデルを自覚し、集合指向という発想に感じる違和感を軽減したいと考えています。 今回は
はじめに 稼動中のシステムやサーバで予期せぬ障害を防ぐために、定期的にログを確認することは重要です。しかし、ログをチェックするために管理ツールを操作したり、ファイルを開く作業は思いのほか手間がかかります。そこで、本稿ではMicrosoftが無償で提供しているログ取得ツール「Log Parser」を使ってログをチェックする方法を紹介します。Log Paserの使い方を理解すると、さまざまなリソースをまとめて監視し効率よく情報を集めることができます。 なお、前編にあたる本稿では、Log Parserの基本的な機能や、ログ抽出クエリの書き方などについて解説します。実用を意識した「グラフとHTMLの生成」「ログの自動監視」の仕組みについては、別稿の『LogParserでログを統合的に扱い運用保守に役立てる(実践編)』をご覧ください。対象読者 Windows、Windows Serverで開発や運用
はじめに Webサーバやファイルサーバなどの運用を行っていると、知らぬ間にハードディスクの容量が足りなくなってしまうことがありします。 そこで本稿では、スクリプトを利用して、サーバの状況をメール通知する方法を紹介します。専用のアプリケーションを用意することなく、サーバを監視できるため便利です。対象読者 サーバ管理者。必要な環境WindowsのみVisual Studio 2005(C#のサンプルを利用する場合) オーバーストーリー Windowsには、簡単なプログラミングを行うためのWSH(Windows Script Host)という機能があり、VBS(Visual Basic Script)やJS(JavaScript)で簡単にスクリプトを組み、実行できるようになっています。 またWindowsには、WMI(Windows Management Instrumentation)というW
はじめに 本連載は、MS初のオープンソースとしても知られる、Windows Install XML(WiX) toolsetを利用してインストーラを作成する方法を、チュートリアル形式で解説します。WiXの説明を交え、実践でも役立つ内容を数回に分けてお送りいたします。対象読者 インストーラを必要とするすべての開発者。必要な環境 WiXの動作には.NET Framework 1.1または2.0のランタイムが必要となります。本連載ではUnmanaged C++のDLL(通常のWin32形式のDLL)の作成も行ないますので、Visual C++ 2005 Express EditionまたはVisual Studio 2005 Standard Edition以上がインストールされている環境を想定しています。もちろん、Visual Studio .NET 2003でも利用できます。なお、すべてのエ
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